日記30

「昔の人って何してたの?」
「飲むヨーグルト」
「数字の感覚」
「給食の牛乳」
「小学校の入試問題」
「フリーザと理想の上司」
「黄猿」


「昔の人って何してたの?」

生活の全てにネットの存在が必要不可欠となった現代。
とはいえ一昔前にはインターネットなんて普及していなかったはずで。
「昔の人って何してたの?」というのは実に興味深い疑問です。

ヤフー知恵袋や掲示板に似たような話があったので見てみましょう。
おお、"昔の人"が息巻いて現代社会の在り方に反論していらっしゃる。

「生きるのに一生懸命で娯楽は二の次だった」
「休みらしい休みがない。昔は暇がなかった」
「今の若い奴らがゲームばかりしているのが異常」
「ネットがないと何したらいいか分かんない方がやばい」

どうどう、落ち着いて落ち着いて。
べ、別にバカにしてるわけじゃないんだよ……ただただ純粋に何してたのかなーって思っただけで……
ふむ、テレビがある時代にはやはりテレビが圧倒的娯楽だったようで。
「昔のテレビは面白かった」というのはよく囁かれる懐古主張ですが、それもそのはずそれだけ大多数の人間が依存するしかなかった最大娯楽だったわけで。
それだけ多くの力が1つに集められた、集める事が出来た業界が面白くならないわけがない!
テレビという文化がつまらなくなったのではなく「昔はテレビしか楽しみがなかった」だけの話なのだと。

他には読書、漫画、アニメ、ラジオ、映画……
アウトドアに自然と触れる機会で時間を潰していた、という声も多かったですね。
或いはゲームセンターに通っていた世代も多いでしょうか。
その昔のゲーセン全盛期の盛り上がりは凄かったらしいですが、やはり世代世代で「娯楽の流行」がきちんと推移しているという事なのでしょう。

例えば電車なんかでも今はスマホを見ている人間が9割以上なのでしょうが、昔の人は何して時間潰してたの?と思いますものね。
まあ普通に新聞とか本とか読んでたんだろうけどね……
今はもう「堂々と新聞を広げて読んでるおっさん」という光景すら絶滅寸前ですからね……
最近は「何もしない」事がないよね、というのは割と的を得た見解なのかもしれません。
確かに何もしない状況になる事を許せないというか落ち着かない部分はありますよ。

myeong: 世代や層に対して、ぼくが批判的に言えることはなんもないんだよなあ。
myeong: おそらくぼくの世代に対しても年上のひとたちはおもってたわけだから。
myeong: 人間だれしも自分の時代の土壌のうえに物語を紡いでゆくので当たり前なんですよね、電車のなかでスマホいじるのもi-Pod聴くのも。
myeong: ぼくはそういうの見るたび気持ち悪いとおもってしまうけど彼らからすれば電車で文庫本読んでるとか、あるいは「なにもしてない」ひとが気持ち悪いかもな、って。
myeong: そこらへんやねえ。むつかしいです。

世代の新旧、その価値観の差異に良いも悪いもありませんが。
自分の価値観が常に後ろに後ろにズレていっている、との変化は自覚しておくべきマナーなのでしょう。
ネットが身近になりすぎて「なんか世の中息苦しいよね」と感じるのは現代の咎なのかもしれませんが、欠点と鏡合わせの利点・恩恵も必ず受けているはずで。
自分達で自分達の首を締めるような、色々な窮屈を感じてしまうけれど。
それでも今の我々が「え、昔の人って何してたの?」と感じるくらいに生活が充実しているのであれば。
世の中は少しずつ良くなっているんじゃないかなあ……と期待したいものですね。



「飲むヨーグルト」

好きな飲み物ランキングをつけるのであれば「飲むヨーグルト」は3本の指に入るだろう。
美味しいよね飲むヨーグルト……
飲むヨーグルトの方がヨーグルトより美味しいんだから(当社比)、言葉の定義としてヨーグルトはその看板を飲むヨーグルトに譲るべきだと思うのですよ。
飲むヨーグルトをそのまま「ヨーグルト」という扱いにして、旧ヨーグルトは「飲まないヨーグルト」と呼ぶべきなのだ……
食べ物業界の勢力争い、政権交代は早い……うかうかはしてられないぞ……

しかし飲むヨーグルトというのはよく考えると中々頓狂な飲み物だ。
ヨーグルトの液体感を増して直接drinking出来るようにする……なんで??
だってそういう派生を試みる食べ物って他になくないか……?

ヨシ3.jpg「どうして飲む必要があるんですか?」

類似例として「カレーは飲み物」とはよく言われるし、実際そのようなユニーク商品(飲むカレー缶)もあるにはあるが、ちゃんと1つの固有名詞として存在が確立するほどの地位にはない。
本家のヨーグルトからしたら「いや飲むなよ」ってツッコむだろうしな……何故飲もうとした……?

そして飲み物としてカスタマイズされるとこれが美味いのなんの。
普通のヨーグルトって正直食べても味がしない(?)というか、割と虚無系の食べ物だと思うのですよ。
豆腐もそうですが「ぶっちゃけこれ食べても食べなくても体内パラメーター的には何の影響もないのでは?」と薄々感じるような。
勿論高級なヨーグルトはモノが違うレベルでめちゃめちゃ美味しいけど、ヨーグルト全体の平均点としてはやはり見劣るものがある。
プリンとヨーグルトは何かと対の存在みたいな風潮がありますが「平均の美味しさ」を比べるとプリンの圧勝ですからね。
普通のヨーグルトは味がしないしお腹にも溜まらないしおやつとしてのワクワク感にも欠ける……
ヨーグルト、やはりお前は飲むヨーグルトになれ!(猗窩座並感)

飲むヨーグルトが許されるのであれば他にも「飲む○○シリーズ」として幾らでも新規市場を開拓出来そうで。
それこそ飲むプリンとか……(検索中)ああやっぱりあるにはあるのか。
ただ飲むヨーグルトと肩を並べるくらいに普及してもいいアイデアのようには思う。
プリンアラモード的なパフェっぽく装飾を施した「飲むプリン」は順当に流行りそうな雰囲気があるが。
タピオカが流行って飲むプリンが流行らぬ道理はない……なんでみんなやらないんだ……?

飲む○○シリーズ。
ヨーグルトがあれほど劇的なリニューアルを果たしたのであれば、他の固形食べ物全てに大きなポテンシャルが眠っていそうで。
飲むヨーグルトに続く形で天下布武の旗を掲げるのだ……!!



「数字の感覚」

1:名無しさん@VIP
13×13=169の美しさは異常
50×50=2500のパワーアップ加減も異常

1:名無しさん@VIP
12×12=144はマジで納得いかない

1:名無しさん@VIP
4×7=28←自然
7×4=28←すごい違和感

分かりみが深い……!
こういった感覚には個人差があるのか、或いは誰しも共通するものがあるのか……
50×50が2500になるの、確かに「あれそんなに増えるの!?」と違和感があるある。
例えばポケモンを数式で表す場合にもなんとなくのイメージは浮かぶもので。

・7×5=35 リザードン
・8×8=64 カメックス
・3×3=9 イワーク
・8×6=48 パラセクト
・6×6=36 ゴローニャ
・7×9=63 ゲンガー
・4×7=28 ゴルダック
・3×7=21 ストライク
・6×6=36 スターミー
・6×9=54 プテラ
・9×9=81 ミュウツー
・1×2=2 ポリゴン2
・2×2="2" ポリゴンZ

どうだろう……?
この数式にこのポケモンの並びが「言われてみればなんか合うね」となるのは自分だけだろうか?
ネット上では8×8=64はフシギバナ、との意見も多いようだが個人的にはカメックスをチョイスしたい。
7×9=63のゲンガー感は「7963」の何とも言えない絶妙な並びからピタリと一致する共感覚があって面白い。
6×9=54のプテラは6×9の化石感から54で本当に空を飛んでいるプテラの絵が鮮明に思い浮かぶのだから奇妙なものだ。

スターミー辺りは個人差が分かれそうな雰囲気がある。
8×8=64もスターミー感があるし、3×6=18のスターミー感もわかる。
個人的には8×6=48のパラセクト感は満場一致の共感覚だと思うのだがどうだろうか?
こういう現象に名前とかあるのかな……分野的には心理学の話になるのだろうが……

数学が得意苦手好き嫌いという話はさておき、数学はこの世界で最も美しいものの1つだとは思う。
数学という人類が定義した言語によってあらゆる物理法則が証明出来るのが面白いし、宇宙の仕組みすらも数字によって表せるのが凄い話で。
現段階の人類文明の話にはなるが「数学は宇宙で唯一の共通の言語である」と言われているらしく。
例えば物理や化学は基本的に地球上でのみ共通の言語として扱えるが、太陽系から外に出た場合にそれが正しく運用出来るかは分からない。
一方で数学はどれほど遠く離れた次元の宇宙であっても通用する唯一の概念なんだとか。
1を1と定義して、0を0と定義して、自然数、実数、虚数……
そうして組み立てられた様々な"決まりごと"があらゆる世の構造を証明出来る言語になるのは奇跡的な運命をも感じてしまう。
宇宙にロマンを感じる人は多いだろうが、ありとあらゆる世界の基本法則として確立している数学にも大きなロマンを抱いてしまうのだ。



「給食の牛乳」

ジョー力一: また俺の小学生の頃(の給食)は白飯も平皿に乗るタイプでね。
ジョー力一: そこに小皿のお浸しを乗せて、飯に乗せたほうれん草のお浸しごと海苔で巻いて食うとか。
ジョー力一: 好きだったなぁ、未だに好きだけど。
ジョー力一: 旅館の朝飯と同じ楽しみ方してて。
ジョー力一: でも飲み物が牛乳なんだよなぁこれがな。
ジョー力一: あれが惜しいよねやっぱり。
ジョー力一: ほうじ茶があれば良かった。

給食を食べていた頃は当たり前に受け入れていたが、今にして思えば白米でも麺類でもパンでも問答無用で牛乳が付け合わされるのはちょっと異常な光景だったよなあと振り返って。
少しばかり調べてみるとやっぱりみんな同じ事を思っていたそうで。
そりゃまあそうだよなあ……食べ合わせが悪いなんて話じゃない。
大人になって白米に牛乳を付け合わせてる奴いる??いねぇよなぁ!?

当時も「給食が嫌いで、あの昼休みが苦痛で仕方ない」と悩む同級生がいましたがその一端として強制的にくっついてくる牛乳の存在も理由の1つだったのでしょう。
栄養バランス的に優れているのは分かる……が別に牛乳にそこまで固執する必要もないのではなかろうか。
カルシウムって別に他の食品からでも摂れるよね……?
ある意味で牛乳という飲み物は「大人になると存在感が消える飲み物」の1つだと思う。
ソースは俺……!ここ10数年近く飲んだ記憶ありません……!
飲むとお腹痛くなるので……お腹よわよわなのだった……

牛乳に限らず、子供時代特有の「好き嫌いはいけません!」みたいな教育方針もあまり良くないよなあと思っていて。
苦い食べ物は事実として苦いのだからそりゃ嫌いだし食べたくないよ。
歳を取れば苦さも上手さの1つであると理解出来るようになる。
どうせ大人になったら食べれるようになったりならなかったりするのだから子供の頃から無理に詰め込む必要はないですよね。

ジョ「野菜が不味いのが悪いんだろ。食べ物の側から企業努力を怠るなよ」

へ、ヘイトスピーチ……!
確かに誰が悪いかと言えば不味い食べ物サイドに罪がある気がする。
人参とかも「野菜の王様です!」みたいな顔してるけど、アイツ生だとめちゃめちゃ不味いからな……
いやまあ肉とか魚も調理過程を踏まないと食べられないってのはそりゃそうだけど……
素のスペックで優秀なのはトマトくらいか……僕のお父さんはトマトが嫌いです。(くっそどうでもいい情報開示)
牛乳にせよ野菜にせよ、嫌いな食べ物を食べない子供を罰するのは些か不公平な教育方針のように思う。
そりゃ栄養やバランス云々で食べる必要はあれど、誰が悪いかと言われれば不味い方が悪いですからね。
「基本的に野菜は調味料前提でようやく食せるレベルの食べ物」という認識を野菜諸君は今一度真摯に受け止めるべきなのだ……!

兎田ぺこら: かったい!!
兎田ぺこら: 人参がこんなにも怖いと思った事がない
兎田ぺこら: 硬い!歯が折れそう!
兎田ぺこら: 調味料解禁!
兎田ぺこら: やっぱ無難にマヨだよな
兎田ぺこら: ええ?全然違うんですけど!!
兎田ぺこら: クソうまいんですけどマジで!!
兎田ぺこら: 生(人参)食べた後のマヨネーズえぐっ
兎田ぺこら: これいけるこれいけるぞ皆。マヨネーズ神だ



「小学校の入試問題」

有名私立の小学校には入試問題があるらしく。
幼稚園児が入試を受けるのか……凄い世界の話だな……
一体どれほどの問題なのか、試しに解いてみよう。

【1】( )の中に漢字一字をれてください。
親・人・中・( )・小

……??
1問目から分からない……これは捨て問だな。
人生の制限時間は限られている、こんな所で立ち止まってはいけないのだ……

???「止まるんじゃねえぞ……」

【2】( )の中にアルファベットを一字入れてください。
S・M・T・W・( )・F・S

……???
何の関係性の並びなんだ……もうちょいヒントとかないの?
っていうかこれ幼稚園児の時点でアルファベットの理解が必須ってこと?
こわ~~~

【3】( )の中に漢字一字を入れてください。
北・本・( )・九

これは分かるぞ!北海道・本州・四国・九州で「四」が答えだな!!
しかし幼稚園児の時点で「本州という区別を知っている」というのはかなりハードルの高い話だと思うのだが……
四国という存在、日常生活の中で知る機会がないんじゃない?

【4】( )の中に漢字一字を入れてください。
小・中・( )・大

流石にこの辺りは年相応の難易度ですな。
小学校・中学校・高校・大学で「高」でしょう。
舐めてもらっちゃあ困るんだぜ……?

【5】バスの進む方向はどちら?

これは有名な話で既知のネタだったので画像・回答割愛。
バスの進行方向に対してドアは左側についている例のあれですね。
いやーでもあれ初見で解くのってまず不可能ですよね。

【6】( )の中に大か小のどちらかを入れてください。
大・小・大・小・大・小・大・( )・小・大・小・大

これは何……何の法則?皆さん今日はどういった集まりで?
分からん。さっぱり分からん。
普通のなぞなぞより難しいじゃん……無理ゲーが過ぎるよ……

ここで答えを見る。自分はすぐに答えを見るタイプの人間だ。
【1】薬(親指・人差し指・中指・薬指・小指)
【2】T(英語で曜日)
【6】大(大の月は31日、小の月は30日以下)

レベル高いな……!?
言われたらもうその並びにしか見えないけど(当たり前)、初手でこの発想に辿り着くのは高いハードルだと思う。
特に英単語の曜日を覚えておかないといけないのは難関すぎる。
しかもカタカナ英語じゃなくてスペルまでって……多分俺スペルで曜日書けないしな。
さんでー、まんでー、ちゅーずでー、うぇんずでー、ちゅーずでー、ふらいでー、さたでー……
ちゅーずでーが2回出てきたな……
調べよう。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥というからな……

ジョ「もうこの時点で一生の恥だろ」

火曜日がTuesday、木曜日がThursdayか。
ちゅーずでー、さーずで……へえ~(覚える気がない顔)

他の小学校の入試だとイラストをメインにした頭の柔軟性を求められるようなパズル問題が多かったが、それもやはり簡単ではない難易度のように感じる。
これから始まる長い長い受験(勉強)戦争の第一歩、そのスタートラインに立つ前の段階でこの難関を超えなければいけないとは最近の幼稚園生も大変なものだ。

頑張った人間にはやはり頑張った分だけの報酬が与えられるべきだと思うし、頑張れなかった人間、頑張ったけどダメだった人間にもそれはそれでまあ別にそういう事もあるんじゃない?と思う。
勝つ人間がいれば負ける人間もいるわけで、自分が常に勝つ側に残れるとは限らない。
人生の要所要所の結果によってレールから外れるのは事実かもしれないが、別に人生の価値は1つではないからな……

最初から最後までノーミス・フルコンプでクリアしなければいけないゲームなんてないように。
途中途中で取りこぼすものがあったり遠回りな後悔もあったりして、そういう過程を含めて楽しむのがゲームであり人生なのだと思う。
そりゃノーミスで人生クリアは無理よ。いつかは負けるし追い抜かされるさ。
他人の人生を抱えられない以上は無責任に「頑張れ」とも「大丈夫」とも「逃げてもいいよ」とも言えないけれど。
まあみんな無理しないくらいでいこうぜ……!



「フリーザと理想の上司」

漫画やゲーム、アニメのラスボス枠。
物語の最後を飾るに相応しいオオトリのキャラテキストはそのまま作品全体のクオリティに直結するもので。
名作には必ず名悪役がいるように。
味のある悪のカリスマがあってこそ正義の主人公が輝くのだと。

例えばドラゴンボールのフリーザが少年漫画史に残る悪役と人気が高いのは、(第一形態時の)丁寧な敬語口調に拠る部分が大きいと思う。
部下をさん付けで呼び、下っ端の面々の名前もちゃんと覚えている上司の鑑。
実力が下位の戦闘員に対してもスカウターや戦闘スーツ、メディカルマシーンを惜しみもなく提供するなど福利厚生も充実。
そしてワンマンなオレオレ系の上司というわけでもなくギニューが「よろしければ私が喜びのダンスを踊りましょうか!」と提案すると「そ……それはまた次の機会に……」と適切な距離感での対応もこなせるというコミュニケーション能力。
ちょっとキャラが独特だけど仕事が出来るタイプの部下に対しても一歩引いて彼の個性を尊重してあげる器がある。
そもそもギニューが上司に向かってこんな軽い口調で話せる時点で職場の雰囲気の良さが伝わってくる……
そして部下のミスに対しても感情抜きで客観的に対応しその上でなお挽回のチャンスを与えるという懐の深さ。
ここ(↓)のザーボンさんの横着な仕事ぶりに対する冷静な詰め方がリアリティあって胸がキュッってなるんだよなあ……

(ドラゴンボール/ザーボン・フリーザ)
「村は今のところ発見できませんでしたが……ベジータのやつを倒してまいりました……」
ほう……そうですか。
ではザーボンさん久しぶりに変身したわけですね?
……でベジータは死んだのですか?
「いえ死体を確認したわけではありませんが万が一生きていたとしても相当の重症を負っている筈です」
どうして確認をしてこなかったのですか?
「え?そ、その……ベジータが水没してしまったものですから……」
水に潜ればよろしいでしょう。
あなたは濡れてしまうのを嫌って確認を怠った……
「も、申し訳ありません……!今すぐ確認に……!」

そしてそれまでの経緯や関係性は横に置き、実力を正しく評価し貪欲にスカウトに誘う抜け目の無さ。
現場特有の変なプライドに振り回されず優秀な人材を見抜けるのは常に会社の将来を考えた先見の明がある。
それも悪役特有の上から目線な強制勧誘ではなくちゃんと相手の意見を尊重する対等なスカウティングなのが素晴らしい。
フリーザ軍の戦力は意外と人材不足なので悟空やネイルは本当に部下に欲しかったんだろうな……
10年後20年後に管理職を任せられるクラスの中堅どころが不足している……

(ドラゴンボール/フリーザ)
一応最後に聞いておこう……
どうかなボクの下で働いてみる気はないか?

(ドラゴンボール/フリーザ)
ほう!これはすごい!
戦闘力42000まで上がりましたよ。
なるほど確かにこれまでのナメック星人とはまるで違うようですね。
驚きました……素晴らしい戦闘力です!
流石は戦士型というだけありますね。
部下に欲しいぐらいですよ。

そして何より自身がちゃんと実力がある(戦闘力53万)のが上司ポイント高い所で。
結局会社が1番求めているのは「仕事が出来る人間」だから……
一緒に働く上では人間性も大事だけど極論仕事さえきっちり回してくれるなら文句はないんだよ……
フリーザが理想の上司像と評価されるのも頷ける……!

器の大きな人間になりたい、というのは自分の人生目標の1つでもあり。
裕福とまでは言わないから余裕を持てるくらいの人生を送りたいと思うのだ。



「黄猿」

海軍大将黄猿。
両極端に振りきれた赤と青に対して「どっちつかずの正義」を名乗る文句無しの世界最高戦力。
カイドウとビックマムの衝突に対して「あっしがいこうか?」なんて涼しい顔で言えるのはこの人くらいだろう。
(正面切って死地を覚悟せずとも光の速度で戦闘からの即時離脱が比較的容易な能力、というアドバンテージもあるだろうが)

職業軍人のような割り切った価値観で「正義がどうこうは語らないけど仕事だから命令通りに殲滅するね」との印象は赤犬とはまた違った意味での不気味な恐さがある。
上の役職に上がれば上がるほどに「正義」という大きな価値観は(良くも悪くも)強固になる。
過激か穏健かの良し悪しは別にせよ「譲れない正義を持っている」という共通点はどの海兵も変わらない。
同期として海軍を引っ張ってきた赤と青を隣で見続けてきたからこその中道的な思想ではあるのだろうが、あの世界における「正義の重み」が逆に殆ど感じられないのが黄猿の魅力であり、唯一無二の存在感を引き立てているように思う。
軍人としては淡々と職務をこなす有能な人材であるにも関わらず、次期海軍元帥への推薦が誰からも挙がらないのはその正義に重みがないからなのだろう。
「赤犬は現場の最前線でバリバリに海賊を狩れるし青雉も海軍に留まれるから実際黄猿が元帥になれば良かったのでは?」との読者の声はよく耳にするものだが、あのタイプがトップになるのは流石に組織にとって良い結果にはならない気がする。
青雉という巨大な戦力が抜けたのは手痛いにせよ、元帥赤犬体制に移行した海軍の戦力は歴代最強ではあるだろうしな……

尾田栄一郎: 赤犬はロビンの故郷"オハラ壊滅"に見てとれる、悪は根絶やしにという考え。(徹底的な正義)
尾田栄一郎: 青キジは実はその当時「燃え上がる正義」という正義をかかげていたものの、彼は悩み続け、確固たる意志で「だらけきった正義」にいきついたようです。
尾田栄一郎: そして黄猿はそれらを俯瞰に眺め、一番いい立ち位置を決めたのでしょう。(どっちつかずの正義)

まあ現場に出れるという意味では赤犬も世界政府と海軍の板挟み、実質的な中間管理職の立場で不自由な椅子に座ってるより海賊を狩ってる方が精神的にも良いのだろうが……
実力主義の世界だから仕方ないにせよ単純に「あれだけの巨大な戦力を現場に回せない」ってだけでも勿体無いように思う。
実際の会社でもキャリア相応に役職を駆け上がるより現場で動き回る方が楽なタイプはいるしな……仕事の適性は難しい話……

恐らく海軍側のプランとしては「四皇側の均衡状態を維持させる」のが目的なのだろう。
例えば四皇の2つがぶつかり合えば疲弊した両者を残りの四皇が漁夫の利で乗っ取ってしまう。
だから四皇同士は基本手が出せないし、海軍も手を出すメリットが薄い。
(海軍が疲弊したらそれこそ大海賊時代の抑止力がなくなるので)
だから四皇の動向を逐次監視してはいても、誰も縄張りに侵攻したり捕まえようとしない。
組織としての戦力補完のサイクルが完成されている海軍に対し、基本的に四皇は「待てば待つだけ老いて弱くなる」のだから均衡状態でモタついてくれるのは海軍にとって最善の四皇攻略法なのである。

それこそ四皇に限らず普通の海賊同士も敵なわけで。
海軍側の戦力が被害を受けずとも海賊の同士討ちで勝手に自滅し合ってくれるのならそれが1番手っ取り早い海賊対策ではあり。
グランドラインの過酷な環境を勝手に航海して勝手に沈没してくれるのだから、そこまで積極的に海賊を捕まえにいく必要性も薄いのかもしれない。
まあそれにしても7つの航路から"将来有望なルーキー"が自動的に集まってくれるシャボンディ諸島には直接大将か上位の中将を常駐させてもいいんじゃない?とは思いますけどね……

俗に言う「おのぼりさん」なイメージのある黄猿だが、その本質にあるのは「物事を見定める正確さ」にあると思う。
マリンフォード頂上戦争編で"海流一本背負い"により突如3大将の前に登場するルフィ。
ここでの三者三様の言葉が大好きで。

青雉「あららとうとうここまで……お前にゃまだこのステージは早すぎるよ」
赤犬「堂々としちょるのう……ドラゴンの息子ォ……」
黄猿「恐いね~……この若さ…………」

自身の興味から1度出会った上でその器を推し量った青雉は「まだこのステージは早すぎるよ」と無鉄砲なまでの挑戦を咎める。
この3人を同時に相手にするのはさしもの四皇でも厳しい戦いなのだろうし、そうでなくとも大将1人とまともに戦える段階にはまだまだ遠く及ばない。
赤犬はルフィをルフィとしてではなく「ドラゴンの息子」として扱っている。
その上で「堂々としちょるのう」と戦闘外の評価で以てルフィを覚悟を受け止める。
赤犬にとってこの段階のルフィは「海賊としての強い弱い」を計るにすら値しないほどのレベルなのだと。

そして黄猿はルフィの「若さ」をこそ恐いと評価していて。
ここでの若さとは実年齢としての若さ(17歳で3億)に加えて"若さ故の勢い"との意味も含んだ表現なのだろう。
勝てる算段とか隙を突いて逃げるとかの話ではなく「我々の前に立てる」若さこそが何よりも恐ろしいのだと。

我々読者からしてみればあまり意識もしていなかった事だが、確かにルフィの凄さとはその若さに他ならなくて。
作品の世界観の上でも「40~50代」が油の乗った強さのピークとして描かれていて。
四皇の最高幹部や上位幹部を見てもやはりそれなりに年を重ねているし、先ほど語ったように「待てば待つだけ老いて弱くなる」との攻略筋は的を得た話なのだろう。
原作の展開を抜きにしても遅かれ早かれ白ひげはトップの病気衰弱で自然に解散する結末だっただろうし、血縁による堅い繋がりを基盤とするビッグマム海賊団もやはり主戦力となる息子娘の年齢は高い。
唯一百獣海賊団はジャック(28歳で10億)、うるティ(22歳で4億)、ページワン(20歳で2億9000万)と次世代を担う面々の育成にも成功しているのが面白い所で。
フーズ・フーが語るように「実力で上へ行ける組織」との風通しの良さ。
家族の関係性でも血縁による身内の関係性でもない、誰であっても積極的に仲間に引き入れるし実力主義で評価される組織の作り方にはやはり一味違う海賊団運営の手腕を感じるのだ。

グランドライン前半で挙げた数々の悪名。
その若さ・早さで既にこれだけ海を荒らしている男が、この先世界にどんな影響を与えるか。
実際に2年後ワノ国編到達時点では「19歳で15億」という正真正銘"5番目の皇帝"にまで成り上がったほどの危険度を見るに。
ルフィの活躍の影に潜む本質の脅威を早い段階で的確に見抜いている黄猿には強さ以上の怖さがあるなあと思うのだ。



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  • 最終更新:2023-11-21 09:54:01