ロシアの侵攻を受けるウクライナで、徴兵により男性の働き手が減り、自動車整備や建築などの現場で仕事に就く女性が増えている。夫が戦死して就職先を求めたり、戦禍で以前の商売を続けられなくなったりした女性たちが「国が苦しい時こそ役に立ちたい」と踏ん張り、経済を支えている。就職を後押しする訓練の場も増えている。
侵攻前は土産店営む
「体を鍛えているから力仕事もできる」。6月中旬、商用車メーカー「スカニア」の首都キーウ郊外の事業所で、つなぎ姿のオレナ・オシェカさん(41)が大型トラックのエンジンを手際よく点検していた。同社でウクライナ初の女性自動車整備担当として、昨年7月に採用された。
スウェーデンに本拠地を置くスカニアは1993年からウクライナで自動車整備担当の従業員を採用するが、2022年2月の侵攻開始後は徴兵で徐々に人が減り、今は必要な人数を下回る。女性はオレナさんを含め2人に増え、訓練参加中の就職希望者が多数いる。