辺野古沖の転覆、抗議船「平和丸」の船長を任意で事情聴取 出航からの状況確認か 11管

沖縄県名護市辺野古沖で平和学習中の同志社国際高(京都府)の生徒が乗った船2隻が転覆し、生徒ら2人が死亡した事故で、第11管区海上保安本部(那覇)が業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の両容疑で、転覆した抗議船「平和丸」の船長を任意で事情聴取していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。出航から転覆に至る詳しい状況などを確認したもようだ。

捜査関係者によると、事情聴取は20日、名護市の那覇海上保安部名護海上保安署で行われた。事故では、平和丸に乗っていた2年生の女子生徒(17)と抗議船「不屈」の船長が死亡し、他に生徒12人と乗組員2人の14人が負傷した。

11管は20日、業務上過失致死傷容疑などで2隻を運航する名護市の「ヘリ基地反対協議会」の関係先の家宅捜索に踏み切り、出航判断に問題がなかったか調べるとともに、安全管理体制の実態解明を進めている。

事故は辺野古沖にある浅瀬のリーフ(環礁)周辺で16日午前10時10分ごろ発生した。不屈(最大搭載人員10人)が先に転覆し、約2分後、救助に向かった平和丸(同13人)もほぼ同じ場所で転覆していた。

11管によると、平和丸に12人、不屈には9人が乗っており、いずれも法定の定員に近い人数だった。現場海域には当時、波浪注意報が発表されており、捜査関係者によると、白波が立ち危ない状態だったという。事故直前には、11管のゴムボートから2隻に対し「波が高くなっているので安全に航行してほしい」と注意を促していた。

団体側が、海上運送法で義務付けられた事業登録をしていなかった疑いもあり、11管は同法違反容疑でも捜査を進めている。

過失責任の所在が焦点に 求められる緻密な捜査 辺野古沖転覆

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