「したい」という欲望を大切にしていい
でも、そろそろいいんじゃないかと思う。選ばれるのを待つんじゃなくて、自分で選ぶほうになっても。
もちろん、受け身な恋愛や性行為に興奮する人たちは、まだ圧倒的に多い。だからこそ、能動的で、自分の気持ちに正直な人間が強い。これは、選ばれる側から選ぶ側への、静かなパワーシフトなのだ。
誰かに選ばれるのを待たなくても、自分で選べるようになったら、世界はちょっと自由になる。
年齢を重ねて自立してくると、都合のいいように支配してくる男性には会わなくなった。“そういうポーズ”を私が取っていたからかもしれない。
その“ポーズ”とは、「嫌なことは嫌と言いそうな態度」のことだ(ちなみにこれは恋愛においての話で、性被害が被害者に落ち度があるという話ではない。嫌なことを嫌と言えない環境がそもそもハラスメントなのだ)。
かつては私も「この人は簡単にはコントロールできなさそう」と思われていたのかもしれない。でもそのおかげで、他者へのリスペクトに敏感なパートナーと出会えたと思っている。
今はもう、「NO」「やめて」を無視する人が、社会的に制裁を受ける時代になりつつある。「一度も言えなかった」では済まされない、そんな空気もできてきた。
嫌だと思ったら、ちゃんと「嫌だ」と言っていい。 「嫌だ」を尊重できない相手は自分を尊重していない、大切にしていない人であると思っていい。
そして、したいと思ったときには、その衝動をなかったことにせず、自分で受け止めてあげること。相手に性の主導権を明け渡さない。お互い主導権を握ればいい。
精神的自立は叫ばれるけど、性的にはどうだろう?
それが「性的自立」であり、今、日本のジェンダー論もそのフェーズに差し掛かっているんじゃないかと思う。
自分の欲望に責任を持てる人が、美しくて、強い。
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芸人
株式会社bloomest代表取締役社長
バービー
お笑い芸人。女性のエンパワーメント支援および一人ひとりが自分らしく生きられる社会の実現を目指す「株式会社bloomest」代表取締役社長。
北海道出身。2007年、相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS「ひるおび!」のコメンテーターや、TBSラジオ「バービーとおしんり研究所」のパーソナリティを務めるほか、生まれ故郷北海道・栗山町の町おこしにも尽力。YouTube「バービーちゃんねる」では、最新美容や女性の悩みについてのトピックが話題となり、現在の登録者数は30万人を超える。著書には、講談社より「本音の置き場所」に続き、PHPスペシャルで人気連載をまとめた「わたしはわたしで生きていく」を一昨年出版。また、自らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着を発売するなど多岐にわたり活動の幅を広げている。
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