なぜ日本では「性=タブー」なのか
日本には「おしとやかさ」を美徳とする文化がある。それ自体は美しいけれど、こと性やジェンダー観に関しては「一見おとなしくて従順な女を思い通りにする」ことが男の夢のようにAVが作られる。
この美意識が、ある意味で最悪の組み合わせだったのかもしれない。
性欲を“押し付ける”のが問題なのであって、性欲そのものが悪なわけじゃない。それなのに、欲望を持つこと自体がタブーのように扱われていないだろうか。
レイプのような映像が年齢関係なく広告に出てくる日本だからか、セックスについて語ったり、性的な表現を見るだけで、「これは不快」「気持ち悪い」と反射的に拒絶されることがある。
「快」か「不快」かだけで判断される世界で、誰が、どうやって自分の欲望と向き合えばいいんだろう?
本当は、もう少し複雑で、もう少し人間的であるはずなのに。 性欲があることも、人間であることも、どんな人でも持ち合わせている部分なのだ。
特に日本社会では、「性的に感じる=下品」「性的に表現する=不謹慎」という風に、「性=不快・恥ずかしいもの」として扱われがちで、健全な性の対話が成り立ちにくい。
その理由には、先ほど言ったような「HENTAI」という言葉が世界で有名なほど、日本のAVに危ういものが多いからということもひとつあるだろう。
でもまず大切なのは、 「性のことを語る=セックスのことをあけすけに語るということではない」 ということを忘れてはならない。
日本のジェンダー論は今、家庭内の性役割の不均衡や、育児・家事負担の格差といった課題に目が向いてきた。でも、そろそろ次のフェーズに進んでもいいと思うのだ。
これからは、「女の性欲」をどう自覚し、どう生きるかという段階へ。
その欲望を恥じるのでも、覆い隠すのでもなく、ーーしたい・したくないーー堂々と、自分のものとして引き受けるフェーズへと、昇華させていこうではないか。
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芸人
株式会社bloomest代表取締役社長
バービー
お笑い芸人。女性のエンパワーメント支援および一人ひとりが自分らしく生きられる社会の実現を目指す「株式会社bloomest」代表取締役社長。
北海道出身。2007年、相方のハジメとお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。TBS「ひるおび!」のコメンテーターや、TBSラジオ「バービーとおしんり研究所」のパーソナリティを務めるほか、生まれ故郷北海道・栗山町の町おこしにも尽力。YouTube「バービーちゃんねる」では、最新美容や女性の悩みについてのトピックが話題となり、現在の登録者数は30万人を超える。著書には、講談社より「本音の置き場所」に続き、PHPスペシャルで人気連載をまとめた「わたしはわたしで生きていく」を一昨年出版。また、自らプロデュースしたピーチ・ジョンとのコラボ下着を発売するなど多岐にわたり活動の幅を広げている。
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