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<正論>憲法改正論議と国軍明記の夢 

安全保障研究者、元自衛艦隊司令官・香田洋二

正論メンバー 香田洋二元海将=21日、東京本社(桐原正道撮影)

海上自衛隊退役後16年を超えた今、自衛隊草創期の先達が残した書き物を読む機会が増えた。そこに共通するものが憲法9条改正と国軍創設への強い想(おも)い(夢)である。自衛隊創設後かなりの間、「後10年辛抱すれば9条は改正され、自衛隊は新日本軍になる」という夢が自衛隊内で伝承されてきた。これが当時の自衛隊員共通の夢であり、筆者も防大入校以来、幾度となく聞かされた。

9条で縛られた自衛隊

それは、戦争の放棄と戦力の不保持を柱とする9条の現状は致し方ないとしても、我が国防衛組織として、「何でもあり」の侵略者に対し、9条による深刻な制約の下で自衛隊が防衛戦を強いられる不条理をなんとしても改めたいという強い思いであった。

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