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<正論>問い直すべき女性「政治参加」史

日本経済大学准教授・久野潤

久野潤氏

「ジェンダー平等」論者の正体

今更の話かもしれないが、安倍晋三元首相の殉難(暗殺)は筆者にとって衝撃的であった。事件現場の近鉄大和西大寺駅は筆者が6年一貫で通った奈良県下の学校への通学路でもあった。このたび安倍氏と政治的志向の近い、換言すれば反対派からの批判言説に多くの共通点が見受けられる高市早苗氏が初の女性首相に就任した。ふだん「ジェンダー平等」「女性の社会進出」と教条的に高唱している勢力に必ずしも歓迎しない向きが顕著に見受けられるのも、現下の思潮を象徴していよう。

一方で、本年6月には世界経済フォーラムが、各国の男女格差を評価したジェンダーギャップ指数で、我が国が148カ国中118位と発表した。こうした表層的ランキングが盛んに引用されることによる恣意(しい)的な(しばしば日本人自身からの)日本批判に対応するのも、国家国民の名誉を守るために必要な情報戦ではないか。そしてこのことは、歴史認識問題にも直結しているのである。

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