2026年7月4日、米国は、独立宣言公布から四半千年紀の節目を迎えた。
米国は、高坂正堯教授(国際政治学者)が指摘したように、「世界の外に作られた」国家である。欧州大陸という既存の「世界」の様々な桎梏(しっこく)から離れた人々が、その「世界」の外に一つの「社会実験」のような半ば人工的な体裁で樹立したのが、米国という国家の意味である。米国は、そうした「実験国家」としての性格を反映して、各州と連邦の関係が問われた建国当初から、社会における分断と対立の様相に彩られてきた。それ故にこそ、中山俊宏教授(国際政治学者)は、次のように書いた。