研究拠点に200億円 県議会議長の“ライフワーク”『ワンヘルス』に物議 その実態は? 講演会謝礼で不適切処理も 【福岡発】
ワンヘルスセンター総事業費は約200億円
福岡・みやま市の保健医療経営大学跡地で整備が進んでいる2027年度開設予定の研究拠点『ワンヘルスセンター』。上空から見ると非常に広い敷地だ。 総事業費は約200億円。老朽化した保健環境研究所を移転し、新たに家畜や野生動物などの保健衛生を担う動物保健衛生所を設けるなどワンヘルスの拠点を目指している。 中核施設として期待される一方で、県内にはかつてワンヘルスの関する施設もつくられていた。4年前の2022年、福岡市の舞鶴公園内にある三の丸広場に整備されていたのが、ワンヘルスの重要発信拠点とされる『ワンヘルスパーク』だった。 2022年11月に福岡市で開催されたアジア獣医師会連合大会にあわせて開園したワンヘルスパーク。馬術体験などを通じてワンヘルスの理念を実践する拠点施設として6千万円かけて整備された。 しかし、馬術体験は平日の実施にとどまり、利用者が限られるなど、結果的に当初の契約期間であった僅か1年で閉園してしまったのだ。 さらに、蔵内議長の地元、筑後市の筑後広域公園入口には、ワンヘルスの理念を象徴するという巨大な螺旋のモニュメントがある。 説明書きには『ワンヘルス・カーボンゲート』と記されている。ワンヘルスの理念とともに、そこには蔵内会長の名前も刻まれてる。 これらの整備に投じられた金額は実に3億円以上にのぼる。
県が公表「認知率は8割近い」 しかし実態は…
ここ5年間でワンヘルス推進の名目で計上されている福岡県の当初予算は、実に100億円以上。 県と県議会が、多額の公費を投じていることに疑問の声が上がり、県議会の代表質問でその妥当性について問われた服部知事は「ワンヘルスと言えば、何でも予算が付くなどという誤解まで生じさせることとなり、深く反省いたしております」(6月12日)と陳謝する事態となった。 多額の税金を投じて推し進めるワンヘルス。県が、355人から回答を得た調査によると、ワンヘルスの認知率は8割近いと公表されているが、県民に聞くとー。 「知らないです。ヘルスって言うから健康のこと?」(20代・男性)。 「聞いたことない。全く分からない」(30代・女性)。 「ワンヘルス?済みません、分からないですね。(県の事業?)聞いたことはありますけど、詳しくは分からない」(40代・女性)。 「知っています。いま、無駄だってニュースになっていますので。人と動物とそれぞれ総合の健康を考えるってやつでしょう?無駄だと思いますよ」(50代・男性)。 『認知率は8割近い』とされるその内訳を見ると「聞いたことはあったが、内容は知らなかった」と回答した人が約45%で「知っている」または「よく知っている」と答えた人は3割ほどにとどまっている。 多額の公費が投じられているワンヘルス関連の取り組み。いま県民の厳しい視線が注がれている。 (テレビ西日本)
FNNプライムオンライン
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