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2025年1月27日に港浩一氏に代わりフジテレビ社長就任が発表された清水賢治氏 Photo by Getty Images
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同意は、「インフォームド・コンセント」と同じ

性加害報道の中で、「同意」という言葉が頻繁に現れますが、みなさんは同意と聞いて何を思い浮かべますか?

私は、医療現場で使われる「インフォームド・コンセント」が一番最初に思い浮かびます。インフォームド・コンセントとは、「インフォームド(informed)」という言葉の通り、どのような状況で何がなされるのかといった情報をしっかり得た上で、その時点ではその処置に同意するということを意味しています。絶対に何かをしますと宣言する契約のようなものではなく、その後状況が変わったり、気が変わって、同意を取り下げることももちろんできます。

photo/iStock 
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例えば、盲腸の手術のインフォームド・コンセントでは、盲腸炎という診断がどのように下されたかの説明、手術をする場合はどのような手技が行われて、どのようなリスクとベネフィットがあるか、そして手術をしなかった場合にはどのような代替治療法があるか、それらの治療法のリスクとベネフィットなどを説明します。そして一度は手術に同意したけれど、数時間経って、痛みがずいぶん和らいできた場合に、「もう一度違う治療法について聞きたい」と一度立ち止まり、方向転換することもできます。

これがインフォームドコンセントです。状況を十分理解する機会を与えられた上で、次のステップにOKかどうかを表明することができます。

もう一つ、同意を理解するうえでとても大切なのが、 「欺瞞​ (ぎまん) 」「威圧」「脅迫」「孤立化」といった要素がある中での同意は同意ではないということ です。

例えば、性加害報道の中で、「飲み会に来たのだから、彼女は性行為に同意した」と言及する人もいますが、それはどうなのでしょうか? 

「飲み会だと思ったら実は、性的上納システムだった」は“提示された情報の欺瞞”にあたります。「圧倒的に社会の中で力のある人から求められた」は“威圧”であり、「粗相があった場合は君の仕事がなくなる」は業界内のパワーバランスを使った“脅迫”となります。外界との連絡手段である携帯電話を取り上げられ孤立させられることは、“サポートラインを断ち切られた状況”を意味しています。 
こういった状況の中での「同意」は、同意ではありません。 どんなにYES・NOを示しても​、NOが受け入れられない環境の中での同意は、同意ではありません

「同意」というと面倒なこと、厄介なことと思われがちですが、本来はシンプルでとても簡単なことなのです。「同意」が企業や社会の中できちんと機能できていれば、複雑な問題は起こりにくいと感じています。

◇ 後編「 加害者ひとりを罰しても変わらない。精神科医が考える、日本の性暴力が根絶しない理由 」 では、連続する性加害問題に解決の糸口はあるのか、内田さんが考えます。

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