ネット上の政治系言説を巡っては、一部の著名な「インフルエンサー」が不確かな情報を基に特定の政治家を〝攻撃〟し、巨額の収益につながるケースがあるという。アライグマ(実際はレッサーパンダ)のCGで、政治系ニュースを語る「闇のクマさん」も、自民党の河野太郎元外相、稲田朋美元防衛相、林芳正総務相らに関するネット情報をうのみにし、攻撃的な動画を配信した過去がある。誤りに気づいた後は、再生数を減らす覚悟で謝罪動画も公開する。クマさんは22日、産経新聞本社のスタジオでインタビューに応じ、改めて自らが誤情報を拡散した経緯や、その後の認識の変化について語った。
闇のクマさん
2020年5月ごろにYouTuber活動を本格的に開始。登録者は30・4万人で、投稿した動画は2700本以上。平均20万回ほど再生されていたが、最近は「全然少ない」という。普段はサラリーマン。
河野氏、林氏、稲田氏に謝罪
──河野、稲田、林3氏に対して攻撃的な発信をしていた
「ネット上の噂を信じ、そのまま発信していた。河野さんは最初、大好きだった。保守の代表格という雰囲気があった。ただ、ネット上で『中国に近い人』という言説が流れ始め、さらに大好きだった高市早苗さんのライバルとして2021年の(自民党)総裁選に出たので、『これはたたかなければならない』と。河野さんを『コオロギ太郎』と呼び、実家の会社についても、たたいた」
──高市氏は当時、総裁選で「他候補への誹謗中傷によって確保される支持など要りません」とSNSで発信した
「デマに基づいて河野さんをたたいていた様子を知って、『いい加減にしろ』と思って流したのだろう。絶対に僕のことを言っていると思った。リポストして高市さんに謝罪している」