【近代館】再会-またであう、コレクション
【仏教館】出逢い—上原美術館の収集と調査
| 開催期間: | 2026年5月30日(土)~8月31日(月) |
| 開館時間: | 9:30~16:30(入館は16:00まで) |
| 休館日 : | 展覧会会期中は無休 ※2026年5月19日(火)~5月29日(金)は展示替えのため全館休館 |
| 入館料 : | 大人1,000円/学生500円/高校生以下無料 ※仏教館・近代館の共通券です ※団体10名以上10%割引 ※障がい者手帳をお持ちの方は半額 |
| 会場 : | 上原美術館 近代館・仏教館 |
上原美術館は修繕改築工事のため以下の期間を休館します
工事休館:2026年9月1日(火)~2027年11月2日(火)
※リニューアル・オープンは2027年11月3日(水)の予定です
【仏教館】出逢い—上原美術館の収集と調査
上原美術館の前身の一つ、上原仏教美術館が誕生したのは昭和58年(1983)5月29日。以来43年、上原美術館は優れた仏教美術を収集してきました。当館の仏教美術コレクションは、仏像、古写経、絵巻断簡や鎌倉時代の仏教図像集、近代画家による絵画作品、印仏(仏教版画)、金工など多彩ですが、このうち本展では所蔵する仏像の全てを展示。さらに平山郁夫や村上華岳、梅原龍三郎らの画家たちが仏像を描いた絵画作品もあわせて展示します。
上原美術館は収集とともに、地元、伊豆の仏教美術調査を継続して行ってきました。記念すべき第1回目の調査は、昭和59年6月10日。美術館が所在する下田市内の寺院調査から始まりました。現在では調査範囲を伊豆からさらに静岡県内各地に拡大しています。調査によって見いだされた文化財の中には、文化財保護のため、現在、上原美術館が所蔵者から寄託を受け、保管しているものもあります。本展では収蔵品に加え、これらの寄託作品もあわせて展示します。
収集によって当館のコレクションとなった珠玉の仏教美術と、調査によって見いだされた仏像。上原美術館が出逢い、特別な縁によって美術館に集まったみほとけとの出会いをお楽しみください。
展覧会紹介動画
【近代館】再会-またであう、コレクション
絵画には「であい」と「再会」の物語が秘められています。
ルドン《ダンテとベアトリーチェ》は、中世イタリアの詩人ダンテによる叙事詩『神曲』がモティーフとなっています。物語はダンテ自身が深い森から地獄の入口へと迷い込むことから始まります。ダンテは間もなく古代ローマの詩人ヴェルギリウスの導きにより罪人が苦しむ地獄をめぐります。地獄の大穴を抜けると煉獄の山が聳え、そこを登るごとに罪が清められていきました。そして、その頂で天国の案内人ベアトリーチェにであいます。ベアトリーチェは実在の女性で、幼い頃よりダンテが恋焦がれていた女性でした。彼女は24歳で夭折しますが、ダンテは物語の中で彼女との再会を果たします。
再会の物語は、絵画とコレクターの間にも隠されています。ジョルジュ・ブラック《ナプキンの上の紅茶ポットとレモン》は、上原美術館を設立したコレクター上原昭二(1927年–、大正製薬名誉会長)が蒐集した油彩画です。この小品は40代前半、コレクターとして駆け出しの上原がスイスから取り寄せたものでしたが、この作品の魅力がまだ分からず間もなく手放します。その後、この絵は哲学者でコレクターの谷川徹三(1895–1989年)の手に渡り、愛蔵されました。そして数十年後、偶然にもある画商から谷川の手元を離れたこの絵を紹介された上原は、時を経てこの絵の魅力に引き込まれて、再び手元に置くことになりました。
そのほか、井戸の廻りで遊んでいた幼子が成長して再会する物語を描く小林古径《井筒》、思い出の家族と小さな画面を通じて再びであうルソー《両親》、日本のコレクターがマティスから購入後、持ち帰ることができず、戦後に再会を果たした《鏡の前に立つ白いガウンを着た裸婦》など、絵画が紡ぎ出す「であい」と「再会」の物語をどうぞお楽しみください。
上原美術館は2026年9月1日より2027年11月2日まで修繕工事のため休館します。2027年11月3日にまたであう、「再会」の日を心より楽しみにしております。
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