社会人の美大入学。これからの人生は自分が「本当にやりたいこと」と向き合うことにした話
こんにちは。水野綾香です。
読んでくださりありがとうございます。
この春から武蔵野美術大学の通信教育課程に入学することになったので、(しかも夫婦で)それに関連した個人的な備忘録や、学んだことの記録、日々感じたことや思ったことなど書き留めておきたくてnoteを新しく立ち上げました。
基本的には自分のために書きますが、社会人で美大を考えている人など、誰かのお役に立つことがあれば嬉しいです。
◼️どうして突然、夫と美大に行くことになったのか
絵を描くことが好きだった私は、「いつか藝大・美大に行きたいなぁ」と常々思っていましたが、それはまだ、数年先かもしくはリタイア後か。。。
期限も決めていない、夢のようなふわふわしたものでした。
私は現役受験生時代、本当は藝大か美大に行きたかったのに、就職や将来の食い扶持を気にして(当時の私の考えでは)1番就職の汎用性が高そうな法学部に入りました。
その後社会人として働く日々のなかで折に触れて後悔するのは、この過去の自分の選択で、何年かに一度「やっぱり美術を学びたかったなぁ」という気持ちの波が来ます。
高校時代、美術の先生からは何度も何度も藝大を目指しなさいと(最後はタロット占いまでされて「カードも藝大に行くべきだと言っている!」と笑)言っていただいたのですが、まだまだ青い私は絵の世界でご飯を食べてはいけない(美大へ行った先にある職業は画家しかないと思っているところも青い(アホい))と考え、今の私から見ると実につまらない、チャレンジのない道を選びました。
それでも大学を出て、社会人として忙しく働き、FPの時には全国でマネーセミナーの講演をしたり、メディアに記事を寄稿したりする中で、誰かの役に少しは立てている実感もあり「まぁ、これはこれでよかったのかなぁ」とそれなりに満足できる日々を送っていました。
そんな、もはやジレンマすら無いある日。
2023年の3月、夫から突然「俺、武蔵野美術大学の通信に行く!あやかも一緒に美大生になろうよ!」というオファーをもらいました。
え??あなた、金融の人だと思っていたけど(金融の領域で起業をしていたし)、Artや建築が好きなのは知っていたけど、そこまで???え?しかも急!!笑
唐突過ぎて、やや混乱したのですが、本当にいつか行きたかった美大。
急だけど、1人で行くより夫も一緒の方がなんだか心強いし、それに今の仕事も続けながら学べる通信で行くという手段はアリだよね。学費だって通学と比べると安い。勤続年数が長いから有給も割とたくさんもらえる。でも藤田さん(社長)はどう思うかな…などゴニョゴニョ、行ける理由とダメかもしれ無い理由が頭を巡りました。でも
「本当はどうしたい?」という心の声が1番正直に、すぐに答えを出していました。
「私も行きたい!ちゃんと絵の勉強をしてみたい!」
そうなんです。わたしの心は一番正直でした。
それに、このタイミングで行かなかったらもう無いかもと思って。もう後悔しながら生きていくのは嫌だなと。
そんなわけで、直近の週末に三鷹キャンパスで開催されていた説明会に2人で参加して、その足でメインの鷹の台キャンパスへ。ちょうど前年度の卒業生たちの卒展が開催されていたので観に行きました。
ちなみに、一般大学で卒論に該当する美大生4年次の卒業課題は「100号(80号でも可)で2枚の作品を制作・提出すること」です。それが展示されているのを観に行ってきました。
美術を学んだことが無い私は、せいぜいA4のノートや、ちょっとした小さなキャンバスに模写をするくらいで、100号なんて、とんでもない巨大な作品です。
「あぁ、自分もあっち側になるのかー・・・」と、ちょっと感慨深く、ドキドキしながら眺めていました。
また、説明会で担当してくださった教授の言葉が印象的だったのでここに書き留めておきます。
高校などとは違い、大学では「研究者は学生」です。
答えを教えてもらう場所ではなく、自分の研究のために先生を活用する場所なんです。だから、接する機会があったらどんどん質問をしてみてください。
「そうか、私はただ何かを教わりに行くのではなく、自分の研究をするためにここに行くんだ!」と、自分の中でパラダイムシフトが起きて胸が震えたことを覚えています。
良いメッセージに感謝しています。
◼️絵を学ぶ目的。私はなんで絵が好きで、美大に何をしに行くのか
そもそも私はなぜ、いつか藝大か美大に行きたいと思っていたのか。それは純粋に、「絵が上手に描けるようになりたいから!」です。
絵を描くことが好きで、たまに絵を描くと褒めてもらえることも多い。そんな私の絵に対する良い感情の根源は、幼少期の印象深い記憶だと思っています。
幼稚園生だったと思います。まだ幼かった頃に、紅葉している葉っぱの絵を水彩絵の具で描いた時。担当の先生がとても褒めてくれたんです。
「わぁ!すごいね。先生にはこんな色描けないよ!」的な感じだったと思います。(数年前、この時の記憶の映像を何かの拍子で思い出しました)
私は気を良くして、それ以来「自分は絵や色の表現が得意なんだ!」という自己認識を持つことができました。
(幼い頃に、良い勘違いをさせてもらえるってとても重要ですね)
あとは、美しいものは静かで調和していて平和だから好きなんです。
美しさの前では戦争なんて起きないはず、美とは良心だと本気で思います。
「アート」は何も、美しいだけではないのですが、私は美しいものを創りたい気持ちが強いです。
最後に、自分の画力の低さから逃げることからの脱却です。
私程度の「ちょっと描ける」ような画力の人間は世界中のビーチにある砂の数ほどいて、桁違いに凄い画力をもつ人もわんさかいます。それに画力だけじゃなくて感性やメッセージや、心を揺さぶるような作品を描く作家さんも本当にたくさんいる。
私は絵を描きたいという割に、いざ何かを描いてみても「思ったもの」と「出来上がったもの」が違うショックに向き合えないので数年に1回程度しか描かない状況が続きていました。でも、向き合わないと、下手でもなんでも受け止めていかないと上達なんてあるはずがない。逃げちゃダメだ!!
もう、大学で学ぶからには沢山描いて向き合わなきゃならないので、下手でも納得いかなくとも、とりあえず描く生活をしていく。その中できっと技術は向上するはず。感性を磨き自分が表現したいことや、描きたいモチーフを自分の表現を模索したい。見つからなくても、自分の下手さが苦しくても、心踊ればそれで良しです。
あとはこれまでの人生で出会ってきた金融、スタートアップ界隈に加えて、新たにArtに携わる人たちとの人脈が増えて行くことも楽しみになりそう。
これらが私の美大へ行く目的です。
現役受験生時代に選んだ大学や、社会人になった後で受けた講座や学びは「そうした方が(就職・仕事・収入向上)に繋がるから」だったけど、今回は初めて「本当にそれをやりたいから」で選ぶことができました。
おそらく、編入生が最短で卒業できる2年じゃ学びきれないので、3〜4年かけることになると思いますが、下手でも見つからなくて苦しくても、後悔しないようにどっぷりと浸かってみたいです。
※ちなみに、夫は全く描くことに興味は無く、別のコースを専攻します。履修も被りません笑
◼️手続きや編入のこと→編入がおすすめらしい
話を戻して、ちょっと実務的なところもメモっておきます。
行くことを即決で決めたわけなのですが、既に3月も中旬に向かっており、4月入学をするためには大至急で書類申請や学費の振込を行う必要がありました。
この時期、仕事の方もちょうどバッタバタ。さらに後半は自宅の引越しも決まっていたので、段ボールへの荷詰めや役所系手続きなど、盛り沢山すぎててんやわんやでした。
そんな中、かつて通っていた明治大学に行き成績証明書を発行してもらい、また、(コンビニ発行がなぜか非対応の)本籍地へ行き戸籍謄本を取得し、志望動機などを記入し。。。と無計画に始まった大学編入に振り回されたので、これから同じようなことを考えていらっしゃる方には是非とも計画的な入学時期の検討をお勧めします。笑
私は今回、1年生からではなく3年次からの編入となりました。
⚫︎私「私は1年からじっくり4年間学びたいです」
⚫︎事務員の方「悪いことは言わないので、単位認定できるなら3年次編入にしておきましょう。留年して長く通うこともできるので!」
⚫︎私「・・・。うーん…そうですか」
こんな問答を何ターンかしたのですが、笑
ムサビ通信では、主に大学・短大・専修学校の卒業者等を対象に2年次や3年次での編入を認めており、3年次編入の場合は62単位を認定してもらえます。(卒業要件は124単位)
通信といえども単位の取得は相当ハードで、全くもって簡単ではないということで、卒業できる割合も非常に少ない様子。
(特に現地に絵を描きに行く「スクーリング」という形式の授業も多くて、働きながらだと職場の理解なども必要。人・年次によって幅はあるかと思いますが年間20日~40日程度かな)
通信は、実技試験がなく、書類を揃えてお金を振り込めば誰でも入れます。ただ、卒業するにはかなりの本気度というか強い意志というか調整力というか、あれですね、茨の道だということに、履修登録が終わってから気づきました。
◼️最後に やりたい事はシンプルに「やる」だけ
かなり長文になってしまい、全て読んでいる人はごく僅かだと思いますが笑
最後にまとめ的なことを書いて終わりにしようと思います。
この度は夫のおかげで自分の人生にまた新たな風を吹かせることができてとても感謝しています。
夫を見ていてすごいなぁと思うのは「◯◯したい=実行」がセットになっていること。
世の中を見渡すと「会社辞めたいな〜」と言っているのに、何年経っても転職活動やスキルを身につけることもせずにその会社に勤め続けていたり、「本当は⚪︎⚪︎やりたいんだよね」と言いつつも3年後もそれを始めていなかったり。
当然、何かしたいと思っても、すぐに全てが動くわけではないのですが、その準備やキッカケ作りもしないまま、本気かどうかわからない「⚪︎⚪︎したい」を口にするだけの人がなんと多いことか。
もし、本当にやりたいことがあれば「やってしまえ」ばいい。
私もどちらかというと「免許取りたいな〜」「美大行きたいな〜」側の人間なので、常に常に、気をつけないとと思いますが、今回のムサビ通信への入学を機に「やる」側の人間になれたらと思います。
今回は私にとっては大きな決断で「ただ心からやってみたい」を選ぶ事ができました。ただ、自分の心がわくわくすることを。
これを読んでくださった方の中で、何か手付かずの「やりたいこと」がある人は、是非ともシンプルに「やる」にチャレンジしてみてください!応援しています。


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