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「公益通報」を問う

警笛を鳴らし、組織の不正を暴く公益通報。通報者が「裏切り者」として報復されるケースが相次いでいます。その実態に迫り、制度のあり方を考えます。

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「公益通報」を問う

2週間悩み罪告白で有罪も 「組織的な関与」認めぬ古巣にため息

 
 

 犯罪に手を染めた。逃げるつもりはない。だから警察に告発した。

 上司から指示があった。事件の背景には組織的な関わりがある。ずっとそう訴えてきた。

 古巣は認めていない。「これで組織が良くなるのか。また不正が起きかねない」

官製談合事件にメス

 官製談合事件の舞台となったのは、東京都心の千代田区役所だった。

 警視庁は区が発注した公共施設工事の入札で、最低制限価格や参加者数が外部に漏れた疑いがあるとして、捜査を進めていた。

 談合は公正な競争を妨げ、税金の無駄遣いになるとして処罰の対象となる。各地で繰り返し事件化されているが、なくなる気配はない。

 区の幹部職員だった吉村以津己(いづみ)さん(64)は2024年、ベテラン区議とともに逮捕された。区立小学校と幼稚園の空調設備工事の入札で、最低制限価格が分かる情報を漏らした疑いだった。

苦い記憶、「断れないな」

 発端は事件の6年前。18年4月、吉村さんは入札や契約、人事に携わる行政管理担当部長になった。就任直後、当時の副区長に呼び出され、告げられたという。

 「契約に関して区議から問い合わせがあれば、答えてやってくれ。これまでは私が入札の担当課長に頼んでいたから」

 名指しされた区議は、議長などを務めたベテランだ。何度か大声で怒鳴られた苦い記憶もあった。「前からやっていたなら、断れないな」

 ほどなくして区議から連絡が入った。「入札、締め切っただろ。何社入札したか教えてくれ」

 区議との関係が始まった吉村さん。「感覚がまひしていたのかも」と語ります。その詳細は記事の後半で

 聞かれたのは、入…

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