週刊MLBレポート2026(毎週木曜日更新)

大谷翔平“スイングスピード低下”の答え合わせ 元巨人監督・高橋由伸氏が指摘した大谷の変化

丹羽政善

12日(※日時はすべて現地時間)、日米通算350号となる22号先頭打者弾を放った大谷 【Photo by Ronaldo Bolaños/Los Angeles Times via Getty Images】

スイングスピード低下と打撃成績の因果関係は?

 今から1カ月ほど前、大谷翔平(ドジャース)のスイングスピードが低下している件について触れた。概要を、最新データを交えながら改めて紹介すると――。

【参照:Baseball Savant】

 まずスイングスピードだが、現在も1カ月前の時点と比べて大きな変化はない(※)。
 スイングスピードと必ずしも関連するとは限らないが、様々なデータを辿ると、プラスに働いているのでは、あるいは、マイナスに働いているのでは、と思われるものがあった。

 例えば、空振りしたときのボールとバットの距離が小さくなっていたり、パーフェクトコンタクト%(ボールが芯付近を通過し、軌道とタイミングも一致した理想的なスイング)が改善されていた。空振りしても、実は紙一重だったというケースが増えたのである。これはプラスと捉えていい。

 一方で、打球初速、ハードヒット%(打球初速95マイル以上)、バレル割合/打席などが低下した。今回、改めてそれらの数値も確認したが、大きな変化はなかった。カッコ内は前回の数値。

【参照:Baseball Savant】

 前回、本人が「感覚が良くなった」という5月12日以降(6月22日まで)のデータも調べたところ、主要打撃成績が改善されたことは確認できたが、スイングスピードそのものは、ほとんど変化がなかった。

 つまり、4月下旬から5月上旬にかけて本塁打がなかなか出なかったこと、打撃不振が続いたことは、スイングスピードが関係していると当初は考えたものの、決してそうとは言えなかったのである。

 では、なぜスイングスピードが下がったのか?

 空振り率が下がっていることなどもあわせ考えると、例えば、「より長くボールを見よう」というようにアプローチを変えた――、つまり意識的にそうしたのでは? ということが想定できたが、果たしてスイングスピードとは、どんな関係があるのか。

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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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