高校授業料無償化の影響か、神奈川県内の公立高校入試で志願者急減…私立の推薦は急増
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今春に実施された神奈川県内の高校入試で、公立全日制の志願者が急減した。私立全日制の推薦入試の志願者は急増しており、政府が進める高校の授業料無償化が影響しているとみられる。県教育委員会は、地域とも連携して各県立高校の魅力発信を進めていく方針だ。(荒木香苗)
県教委によると、公立全日制139校の志願者は、今年2月9日時点で前年度から2254人減の4万3821人だった。平均競争率も前年度の1・17倍から1・11倍になった。公立の中学3年生は前年度と同程度の6万人台で、公立高校を志望する生徒の割合が減った。
志願倍率トップだったのは、県が学力向上進学重点校と位置づける県立横浜翠嵐高校だった。同重点校の県立多摩高や県立湘南高も高水準を維持した。
一方、私立の推薦入試の人気は高まった。県私学振興課によると、今年1月末時点で、中学校の成績や面接で合否が決まる私立全日制の推薦入試では、51校5474人の募集に7352人が志願し、前年度から1302人増えた。
昨年10月に公立の中学3年生を対象に県教委が行った進路希望調査では、全日制でみると県内公立志望者の割合は前年度の84・6%から81・9%に減少した一方、私立は10・0%から11・8%に増加した。県外も合わせて私立を希望した生徒の人数は前年度より1500人程度増えていた。県教委の担当者は「私立志望の生徒が増えたことに、無償化が影響しているだろう」としている。
政府は無償化をきっかけに今年2月、高校の教育改革の基本方針となる「グランドデザイン」を発表。財政面では、特に無償化で進学者数の減少が指摘される公立高校を支援する考えだ。
県教委は県立高校改革の基本計画の中で、目指す学校像を「県民と地域に信頼され、活力ある魅力にあふれた県立高校にする」としており、同計画に沿って特色ある学校づくりを進める考えだ。
花田忠雄教育長は24日の県議会本会議の一般質問で、「地元の広報紙などで、県立高校と連携した活動を積極的に発信していただくよう、地域にも協力をお願いしていく」と述べた。