群馬県が誘致し、前橋市内にスタジオを開設していたアニメ制作の颱風(タイフーン)グラフィックス(東京都)が、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けたことが24日、分かった。命令は9日付で、民事再生による再建を目指す。帝国データバンク東京西支店によると、負債は2025年4月末時点で約11億8200万円。
颱風グラフィックスは2014年5月に設立。テレビアニメシリーズを一括で請け負い、代表作に劇場版「デジモンアドベンチャーtri.(トライ)」(第1章~第6章、2015~2018年)などがある。アニメに加えて実写映像も手がけ、売上高は2019年4月期の約9200万円から、2023年4月期の約5億300万円まで増やした。
社長は高崎市出身。県の「クリエイティブ産業移転促進補助金」の第1号企業で、200万円の補助を受けた。2024年6月にアクエル前橋(前橋市表町)に入るデジタルクリエーティブ人材育成拠点「ツクルン」(県運営)の隣にスタジオを開いた。
会社は、太田情報商科専門学校(太田市)の卒業生7人を採用。ツクルンで社長が講演したり、スタジオで月に1度、スタッフが小中高生向けに3Dモデリングの授業を開いたりするなど交流を図っていた。
一方、急激な売り上げ増に社内体制の整備が追い付かず、作品の再制作やスケジュール変更などが響き、2025年4月期の売上高は約3億6900万円に減少。人件費や外注加工費の増加で約2億4400万円の営業損失を計上し、大幅な債務超過に陥っていた。
県の担当者は「県内でクリエーティブ産業を盛り上げるために連携を深めていきたかったが、非常に残念。再建し、機会があれば群馬にまた来てほしい」と話した。






















