巨人の新人・小浜佑斗、一軍定着へ「一発回答」となるプロ1号決勝2ラン
巨人4-2阪神(セ・リーグ=24日)――巨人が接戦を制して首位に並んだ。延長十回に小浜の2ランで勝ち越し、その裏を田中瑛が締めた。阪神は九回に森下の犠飛で追いつく粘りを見せるも及ばず。
橋上監督代行「さすがに僕自身も興奮している」
1ゲーム差で迎えた首位攻防戦は、終盤に大きく動いた。日が落ちても熱気が冷めない甲子園を最後に沸かせたのは、巨人のドラフト5位新人、小浜佑斗(沖縄電力)の一振りだった。
巨人は1点を追う九回、二死からダルベックの2ランで一時逆転したが、直後に守護神マルティネスが同点に追いつかれた。延長十回。途中出場のキャベッジが内野安打で出塁し、佐々木がバントを決めて一死二塁となり、打席に八回から代走で出場していた小浜が入った。1ボール1ストライクから「真っすぐ一本で待っていた」。岩崎の速球を完璧に捉え、左翼席へプロ1号となる決勝2ランをたたき込んだ。
堅実な守備が売りの右打者。一軍デビューは早かったものの、アピールしきれず、定着はできていなかった。「自分はスペシャリストじゃない」と語るように、代走の切り札や守備固めを担える武器は少ないと自覚し、自身の足りない部分と誠実に向き合った。
今月6日に二軍に降格した際に与えられた課題は、対左投手への対応だったという。今季、二軍戦での打率は対右投手が2割5分8厘に対し、左は2割2分2厘。ファームでは左投手との対戦を特に意識して、昇格に備えた。激しい内野の定位置争いでも、打力のある右打者は貴重だ。
吉川、門脇が故障で離脱したことで巡ってきたチャンスで、「一発回答できたことは良かった」と小浜。セ・リーグを代表する救援左腕の岩崎から放ったアーチは、首位争いを繰り広げるチームにとっても、一軍定着を目指す自身にとっても、貴重な一本となった。(緒方裕明)
巨人・橋上監督代行「さすがに僕自身も興奮している。最後、粘り強く攻撃して点に結びついた。(小浜は)パンチ力もあって、いい打者。こういったものを自信にしていってほしい」