承認欲求の奴隷
承認欲求とは何か。
それは簡単に言えば、
「人に認められたい」という欲求である。
褒められたい。
すごいと思われたい。
必要とされたい。
人は誰しも、そんな気持ちを持っている。
それは決して悪いものではない。
むしろ人を前に進ませる力になることもある。
だが、その欲求が強くなりすぎたとき、
人は時に奇妙な行動を取り始める。
そして気づけば――
自分が欲求を使っているのではなく、
欲求に使われている。
認められたい。
たったこれだけのことが人を狂わせる。
承認欲求の奴隷である。
私がこのテーマに取り組んだのは、己の心の渇望の苦しみから抜け出した経験からである。
私はこれまで、さまざまな環境で
承認欲求の奴隷となった人間たちを観察してきた。
会社。
学校。
SNS。
人はどこにいても、認められることを求めている。
だが、その欲望が
最もむき出しの形で現れる場所がある。
地下アイドルの現場だ。
だが、承認欲求の奴隷が
この界隈にだけ存在するわけではない。
職場。
SNS。
家庭。
人はそれぞれの環境の中で、
満たされない欲求を抱えながら生きている。
そしてその鬱積した欲望が、
地下アイドルの現場という空間で――
爆発する。
むしろ、環境のほうが
その欲望を求めているのではないか。
そう思うことすらある。
人は承認を求め、
その欲求を満たそうとする。
だが同時に、
その欲求を刺激し、利用する環境も存在する。
むしろ――
それをビジネスの種として
育てているのではないかとさえ思うのだ。


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