「新幹線の指定席」に座ってたら“立ち乗りの子ども”が「座りたい!」と号泣…隣席の人に「譲ってあげたら?」と言われたけど、お金払ってるのに譲る必要あるんですか!? 安易な同情が招く“トラブル”とは
先日SNSで、新幹線の指定席に座っていたら泣いている子どもに席を求められ、となりの乗客から「譲ってあげたら?」と声をかけられたという投稿が、大きな話題になりました。お金を払って確保した指定席を、子どもが泣いているという理由で明け渡す必要があるのかどうか、疑問に思った方も多いのではないでしょうか。 本記事では、自由席と指定席の料金差額の確認から、子どもが泣いていた際の対応の正解や、安易に席を譲ることで生じうるトラブルのリスクまでを解説します。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
自由席と指定席の料金はどのくらい違う?
新幹線の指定席と自由席の差額は、基本的に530円です(通常期)。閑散期は330円、繁忙期は730円、最繁忙期は930円と、乗車する時期によって変動します。注目したいのは、530円という差額が乗車距離に関わらず一定に設定されている点です。東京から名古屋でも、東京から博多でも、基本の差額は変わりません。 ただし、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」と「みずほ」については、指定席のみ加算料金が別途かかります。東京〜新大阪間の場合、「のぞみ」の指定席と自由席の差額は850円にのぼります。 さらに、最繁忙期(ゴールデンウィーク・お盆・年末年始など)には400円増しになるため、「のぞみ」利用時の差額は最大1990円に達する区間もあります。指定席の購入には、時期や列車の種類によって相応のコストがかかっています。
子どもが泣いていたら指定席は譲るべきなの?
結論から言えば、指定席を譲る義務はまったくありません。指定席は購入者が対価を支払って得た権利であり、ほかの乗客が権利行使を非難したり譲るよう強く求めたりするのは権利の侵害ともいえます。 そもそも新幹線では、座席が必要な場合に、事前に指定席を予約するという選択肢が用意されています。そのため、通常の電車の優先席のように「必要な人がいれば譲るべき」という前提で考えるのではなく、指定席では購入者の利用権が優先されると考えるのが自然です。 子ども連れの親が事前に指定席を手配しなかった結果として生じた状況に対して、すでに指定席を購入していた乗客が配慮を求められるのは、筋が通っているとは言えません。 また、となりの乗客からの「譲ってあげたら?」という声かけは、あくまでも個人の意見に過ぎず、強制力はありません。善意で席を譲るのは個人の自由ですが、それはあくまでも本人の意思によるものであり、「譲って当然」という空気をつくるのは適切とは言えません。
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