大谷翔平に「打者優先」の選択肢なし、譲れない”二刀流”…球団と監督の本音、米メディアに根強い「打者専念」の論調
ドジャースのロバーツ監督が大谷翔平について「打者優先」の方針を改めて示した。大谷にとって、二刀流は「自分の強み、色」。投打でどちらも貢献できることに強い矜持があるが、米メディアでは、大谷を打者に専念させるべきだとの論調も根強い。球団も「打者・大谷」の方が価値が高いとの姿勢が見える。 【実際の動画】大谷翔平、山本由伸の頭を“ポン”… 「もはやMVPと同格」 ロバーツ監督は「打者・大谷の方が価値が高いと思う。特に我々の選手編成と投手陣の層を考えればね」と話した。だからこそ、左膝に炎症を抱える今、監督や球団としては投手復帰を遅らせることに何のためらいもない。実際、ロバーツ監督は「翔平が打者として継続して出続けるために、復帰を何週間でも遅らせることができる」。チームは好調で独走状態。「無理に投げないでほしい」との思いが本音だ。 ただ、大谷自身はその考えを理解しつつも、今の状況が本意だとは思えない。常に言葉にするのは、「(投打)2つやっているのが普通の状況」。トミー・ジョン手術を経て24年の打者専念のシーズン、早く投げたいかと聞かれると、「投手の時の緊張感が恋しい」と話したこともある。今月3日以来、先発登板はない。緊張感に包まれた1日を早く迎えたいと思っているだろう。 21日、ロバーツ監督は「翔平は今週末にブルペンに入る予定だ」と話したが、翌日、大谷の姿はブルペンにあった。指揮官は「彼が投げたがっていた。彼が望んだこと」と説明した。「打者優先」という球団や監督の意向を、大谷は素直に受け入れることはない。受け入れるとすれば、それは投手を辞める時。あくまで目指すのは、「世界一の投手」と「世界一の打者」だ。(阿部太郎)
中日スポーツ