私は読んだ。だから、ハヤカワにめちゃくちゃ苦言を呈したい。
以下、矢野アロウ『マイボディ・オン・ザ・ムーン』についてのネガティブな感想と、これを『プロジェクト・ヘイル・メアリー』や『三体』に比肩すると誇大広告を打ったハヤカワに対する文句を述べるので、これから読む予定の人は気を付けてください(ネタバレはしない)。
まず、2026年1月1日0時0分に早川書房公式Xからこんなツイートがされた。
【速報】
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』『三体』に比肩する面白さの日本SFが刊行されると言ったら、信じてもらえますか?
プロジェクト・ヘイル・メアリー、三体といったら近年のSF業界を代表するおもしろ小説で、どっちもハヤカワから翻訳が出版されている。
でも、私はここに東京創元社の『マーダーボット・ダイアリー』シリーズを加えてエンタメSF三大傑作としたいくらい両作品のことを面白いと思っていたので、このハヤカワの宣伝をみて素直に「たのしみ~」と発売を待ち、読んだ。
そしたら、とんだ駄作であきれた。
ハヤカワの公式noteを見ると著名人の推薦文や書店員の感想というかたちで「絶賛の声」が紹介されているが、これを絶賛するのも工夫が要っただろうなと思う。
絶賛記事の〆に「“リーダビリティ”と“リアリティ”にあふれたエンターテインメント巨編」と宣伝されているが、事実に違わないのは「巨編」だけ。
原稿用紙二千枚超の衝撃は伊達じゃなく、長い時間をかけて読んだ末に得られたのは「自分にとってどういう小説がつまらないと感じるのか」だけ。
何が悪い・つまらないって、キャラクターとストーリーと表現と結末とセンス。要するに小説の構成要素全部。
キャラクターはなぜか全員抽象的な物思い・思想を語ったりするが、その語りに物語上の必然性がない。
キャラに深みを出したいんだろうけど、必然性のない語りは「作者がなんか言いたいだけ」にしか見えないし、会話が話の筋からズレていって「何の話?」と感じることしばしば。
あとアンディ・ウィアーがやるような海外小説っぽい軽妙なセリフ回しをやりたい意思を感じたが、ノリが軽いだけじゃ”軽”ではあっても”妙”ではない。
じゃあ妙って何だと考えると、多分そのキャラの性格・立場に即しているという真実味であって、軽いノリによってキャラクターの立場に真実味がなくなってちゃ意味がないんだよな。
ストーリーはまるでブレストで出した面白そうな展開をむりくり繋げていったかのように不自然。
こうしたら引きがあるな、こうしたらスケール大きいなってことを並べて、その間をなんとか肉付けして書いたんだろうなと思わされる一貫性のなさ。
複数視点で大風呂敷広げるというめちゃくちゃ技量が求められることしようとしてるのに、物語の蓋然性みたいなものへの注意力が全然足りてない。
ツッコミどころを減らしてほしい。というか、そもそもジャンルが間違ってて、SFじゃなくてクトゥルフ神話みたいな奇譚じゃね?と思う。
日本語表現もそう。効果的に使うのが難しい小説的な表現(例えば「ぞっとしない」とか)を好んで使うわりに状況に意味がハマってない。
正確に意味を伝えるより、文章をそれっぽくしたい気持ちが勝っちゃってるタイプって数いるけど、愚の骨頂だと思う。
その言葉を使わなきゃニュアンスが出ないっていうなら分かるけど、本当にそうであるケースって多分筆者が思ってるより多くない。
あと、バリアフリーにかけてネイチャーフリー(?)っていってたところ、あれマジでどういう意味?
結末は詳しくは言わないけど、「ピンチを乗り切る方法それかい」とか「こんだけ長いくせに謎残したまま続編を匂わすな」とか言いたいことはいろいろある。
なんというか、短編小説でよかったんじゃないですか?という感じ。それだったらまだ納得できる。
最後にセンスって抽象的だけどこれが一番重要というか、設定ひとつとっても非凡かどうかが如実に出ると思うんだよな。
そもそも矢野アロウって著者名ダサくないか?マイボディ・オン・ザ・ムーンってタイトル凡庸じゃないか?
日本のSFはいつまで伊藤計劃で止まってるんだ(別に国産SF詳しくないので、これは大暴論)
最後に。
ドパガキを代表して言わせてもらうと、活字って時点ですでに大きなディスアドバンテージを抱えてることを出版関係者には自覚してほしい。
文章読むくらいならyoutube見た方がおもろいのはある意味当たり前だけど、それでもすべての文章が嚙み合った小説を読む体験は読書でしかできないので、何卒お願いします。
あとみんなハヤカワに対する監視の目が甘い。
こんな大法螺吹いた宣伝許してはならない。
みんな声をあげよう。おもんねーもんはおもんねーって。
ハヤカワが「『三体』『PHM』みたいなSFを書いてください」って著者(実績デビュー作の1作のみ)にオーダーしたらしいけど、そりゃこうなるでしょ。
半角のSFと全角のSFで表記揺れしてる、こういう文章が世界で二番目に嫌い 二度とキーボードなど打てないように両手の指を逆向きにペキィッと折り曲げてやりたい
じゃあ、増田の嫌いな文章、1位と3位は?
パンティーとパンティ
Amazonの評価は高いからお前がおかしいたまけや
😩Amazonにあらずは人にあらずか!
Amazonで上巻のページ見てみたら、似たようなレビュー(誇大広告では?)がいくつかあるのだが… 読書メーターとか見ればもっとあったが… 俺は元作品読んでないが…
早川って数年前から大げさな広告が多い 売れなかったら編集者やめます、って大見得を切って帯に書いて結局売れなくてやめなかったやつが重鎮だしな
1冊でも売れたら売れたやしなあとか思ってそう
いまってほんとに本が売れないから誇大広告するのが普通になってるよ 有名人の推薦文並べて誇大広告がスタンダード 有名人も本が売れるなら・・・って誇大な褒め方する そんで読んだ...
別のアレも有名人複数動員した宣伝がひどかったね