開発中AI、サイバー攻撃 テスト中、人間の意図に反し他社に オープンAI
オープンAIは21日、開発中のAI(人工知能)モデルが人間の意図に反して他社にサイバー攻撃を仕掛けたと発表した。性能評価のテストで高得点を取るためにシステムの弱点を見つけ出し、侵入した。米メディアは「サイバーセキュリティーの悪夢だ」と論評している。
オープンAIは、「事故」はサイバー攻撃の性能テスト中に起きたと説明。本来は隔離したテスト環境からはできないはずのインターネットの接続方法を自ら見つけ、米国のAI開発企業ハギングフェイスのシステムに侵入して秘密情報をとったとしている。
テストで高得点を取る手がかりがハギングフェイスにあるとみて攻撃したとみられる。オープンAIは声明で「最先端のサイバー技術が関わった前例のない攻撃事例だ」と述べた。詳細は調査中としている。
ハギングフェイスは16日に「AIエージェントによるサイバー攻撃を受けた」と発表していた。顧客データ侵害の有無は不明としている。デラング最高経営責任者(CEO)はX(旧ツイッター)で「オープンAIに悪意はなかったと思う。すべて自律的に起こったというのは驚くべきことだ」と述べた。
オープンAIと競合するアンソロピックが新モデル「クロード・ミュトス」を4月に発表して以降、最新のAIがシステムを防御するだけではなく、攻撃にも使われる懸念は世界に広がっている。
トランプ政権は6月、安全保障上のリスクを理由に、一時的にミュトスの海外への供給停止を命じるなど、国の関与を強めている。(サンフランシスコ=奈良部健)
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