捕鯨砲薬莢 花瓶に⁉(むろと廃校水族館長コラム)
海はエラい 廃校水族館通信
漁師さんから「薬莢」をもらった。漢字はピンと来ないかも知れないが、「やっきょう」と聞くとわかる人は多いと思う。ランボーなどの戦闘シーンがある映画で、マシンガンなどをぶっ放す時、ポロポロと落ちてゆくあれだ。
今回もらった薬莢は二つ。口径が75ミリと90ミリで相当大きい。実はこれは捕鯨砲の薬莢である。廃校水族館の屋外には、捕鯨砲が展示されているので、引き取ることにした。その前に写真を送ってもらい、薬莢が好きそうな学芸員に調べてもらった。
なぜ調べたか。屋外の捕鯨砲で銛(もり)を発射できる体験ができないか調べたことがあり、大変な準備が必要かつ、公安委員会から許可が下りないであろうと断念した。その時に捕鯨砲も銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)に関係すると知った。
また、火薬を抜いた砲弾を展示していたある博物館が、他館へ貸し出す際、飛行機に載せても問題ないか自衛隊に確認してもらったら、すべて回収されたという話を聞いたことがあるからだ。
調べた結果、捕鯨砲の薬莢は問題なさそうとのことで受け取った。持ち主は「花瓶にもなる」と言っていた。捕鯨が盛んだった地域では、捕鯨砲の薬莢が形を変えて生活に溶け込んでいるかも知れない。何かに転用したいと思えるサイズと素材(真鍮(しんちゅう))である。