佐々木麟太郎が涙のマーリンズ入団「叩かれるんですかね…」菊池雄星が3年前に漏らしていた言葉…“花巻東高の先輩”が切り拓き「時代を変えた」
佐々木麟太郎が大リーグのマーリンズ入りを発表した。会見では、昨秋のドラフトで指名を受けたソフトバンクへの思いを問われると、佐々木は涙をこぼし、言葉を詰まらせた。 【写真】「涙、涙…」佐々木麟太郎が天井を仰ぎ、目を拭って…じつは“あの名選手たち”も指名辞退していた…あまり知られていない5人の写真 今季、大学のシーズン開幕前に行われたオンライン取材では、ソフトバンクからの指名について聞かれ、「うれしかったです」と素直な思いを口にしていた。 野球少年にとって、ドラフトで自分の名前が呼ばれる瞬間は、何ものにも代えがたい特別な時間だろう。それだけに、日本とアメリカという2つの道の間で揺れ、この数カ月抱えてきた葛藤や悩みは、短い会見の時間だけでは語り尽くせなかったはずだ。 そして、その涙に対する世間の反応は、温かいものが多かった。 「ソフトバンクが指名しただけ。謝る必要はない」 「応援しています」 「夢を追いかけてほしい」 もちろん、すべてが肯定的な声だったわけではない。それでも、挑戦を後押しする言葉の方が圧倒的に多かった。 かつては「夢を語ること」さえ批判の対象になった時代があった。そのことを知るからこそ、今回、多くの人が佐々木の決断を受け入れ、背中を押した光景に、確かな変化を感じた。
佐々木の進路を巡って菊池雄星が漏らした言葉
佐々木の決断、そして会見で見せた涙を見て、真っ先に思い浮かんだのは花巻東の先輩で現在、エンゼルスに所属する菊池雄星だった。 佐々木の進路を巡って、こんな出来事があった。 2023年4月。当時、ブルージェイズに所属していた菊池雄星が遠征でニューヨークを訪れていた時のことだ。登板翌日だったと記憶しているが、クラブハウスの廊下で菊池に呼び止められた。 話題は、高校3年生だった佐々木の進路だった。 「ああいう道もある」「こういう選択肢もある」 菊池は、メジャーリーグ傘下の若手選手の育成環境やトレンドについても熱心に語ってくれた。 なるほどとうなずきながら、未来ある一人の高校生の進路について、本人不在のまま話は大いに盛り上がった。 ひとしきり話した後、菊池はふと、こんな言葉を漏らした。 「高校卒業後にアメリカに来たら、(麟太郎は)叩かれるんですかね」 その言葉に、胸が締め付けられるような思いがした。
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