家賃が安いエリアは注意
また、シンガポールは治安がよく日本人女性にも安心だと旅行会社などから聞いたことがある人も多いだろう。ただ実際に住むとなると話は違う。
リトルインディアやゲイランなどでは酔客によるトラブルもあり、私は、住んでいたフラットまで、バスで通勤していたが、夜6時以降は乗らないようにしていた。経由するバス停によっては、客層が悪い乗客も途中で乗車するためだ。
また、職場で食事会がある日は、夜は7時すぎには女性は帰宅し、タクシーで帰宅する場合も、なるべく1人では乗らず、ホテルやスマホで予約しナンバーなどがわかる状態で乗車していた。
家賃が安めのエリアとなると、治安が不安である。
シンガポール移住するなら十分な下調べが必要
食事も高い。激安の屋台が集まっているホーカーセンターでさえも1000円もかかり、マクドナルドビックマックは日本の2倍の800円あまりもする。
シンガポールは狭い国で端から端まで1時間もあれば横断できるが、タクシー代の初乗りは日本とさほど変わらず、平均で4000円程度ですむ。
しかし、車は驚愕の高さである。渋滞を避けるため政府は車の購入を抑制したく、登録料や税金なども高く日本で250万円の車がシンガポールでは4倍から7倍、1000万円以上もする。
ここまで読んでくださった方はわかったかと思うが、たとえ、賃金が高くても優雅な暮らしはできず、むしろ生活レベルは日本より下がり、貯金することもできないだろう。
また、税金は安いが、現地でも社会保険料、年金などが引かれ、日本でも引かれるため、日本での貯金、年金などと整理して積み立てる必要がある。
シンガポールの年金制度は、日本のように賦課方式ではなく、個人が、自分で自分のために強制積立制度に加入する義務がある。
CPF(中央積立基金)が、年金、医療費などの社会保障制度を担っていて、給与の一定割合を毎月積み立て、政府管理下で必要な時に引き出す。
これらを含めて、自分で資産管理できる人が向いているといえる。
日本人がシンガポールから帰国する理由は、ビザが取得できないという現実的な問題に、育児環境が想像と違った、溶け込めないといったコミュニケーションの問題がある。さらに、直近では物価高という問題がある。
いずれも事前に十分に調べておかないと理想とのギャップで挫折感とともに帰宅しなければならなくなる。