ヒトラー生家の改修完了…警察署に オーストリア、ネオナチの聖地化を阻止

ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーの生家を改修した警察署の前に立つ警察官=7月22日、オーストリア・ブラウナウ(AP=共同)

オーストリア北部ブラウナウにあるナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー(1889~1945年)の生家を改修する工事が完了し、22日に正式に警察署に生まれ変わった。建物が長年にわたりネオナチをひき寄せていたことから建物の外観を変更。警察署にすることで「聖地」と位置づけられるのを阻止するのが狙い。

ヒトラーが生まれ、短期間を過ごした建物はオーストリア政府が2017年に強制収用した。オーストリアのメディアによると、活用方法を検討していた専門家委員会は改修して当局などが活用する案を推奨。地元当局は、警察が入居することで建物周辺を訪れた不審な人物の速やかな身元確認が可能になるとしている。

オーストリア・ブラウナウで、警察署に改修されたナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーの生家=7月16日(ロイター=共同)
改修前のアドルフ・ヒトラーの生家=2023年9月、オーストリア・ブラウナウ(共同)

建物を解体すれば歴史の否定につながりかねず、博物館に転用すればネオナチをひきつける懸念があることも考慮した。

改修費用は2000万ユーロ(約37億円)で、工事は23年に始まった。アーチ形の窓は長方形に、塗装も黄色から白に変えるなどした。入り口には警察の看板が掲げられている。(共同)

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