EU、違法製品対応で中国アリエクスプレスに制裁金1000億円 過去最高
【7月20日 AFP】欧州連合(EU)は20日、安全基準を満たさない玩具や化粧品などの違法製品の販売を容認していたとして、オンライン小売大手の「AliExpress(アリエクスプレス)」に対し、5億5000万ユーロ(約1000億円)の制裁金を科した。
EUは、アリエクスプレスが偽ブランド品の販売を阻止するための対策を十分に講じておらず、プラットフォーム上で違法な商品が検出された後も、多くが数週間にわたって掲載され続けたと指摘した。
2024年3月以降の調査により、同プラットフォームで販売されている一部製品が、EUの厳格な環境・安全基準を満たしていないことが判明した。
EUは、アリエクスプレスが「違法製品を検出・削除する自社システムの有効性を過大評価していた」と指摘。EU高官によると、何百万もの製品が削除後に再出品されていたという。
EUの技術担当トップであるヘンナ・ビルックネン委員は声明で、「消費者が安全にオンラインショッピングを楽しめるようリスクを特定し、組織的に対処する必要がある。EUとしては、アリエクスプレスにこの基準を適用し、行動を起こすよう要求する」と述べた。
今回の制裁金は、EUが2022年に発効した巨大IT企業を監視するための強力な法的枠組み「デジタルサービス法(DSA)」に基づいて科されたものとしては過去最高となる。
昨年12月には米実業家イーロン・マスク氏のSNS「X(旧ツイッター)」に1億2000万ユーロ(約220億円)、今年5月には電子商取引(EC)大手の「Temu(テム)」に2億ユーロ(約370億円)の制裁金が科されている。
EUは、制裁金の額について、違反の性質、欧州の消費者への影響、および違反の継続期間を考慮して決定したと説明した。(c)AFP