卑劣な犯行!うきは市の農園から梨5000個盗まれる
テレQ(TVQ九州放送)
まもなく旬を迎える梨。農家が懸命に育てたこの梨を一瞬で盗む犯罪が相次いでいます。2025年、大量窃盗に遭い、会社を倒産に追い込まれながら個人として再起を図ろうとしていた農家を2度目の悪夢が襲いました。 うきは市の農家・佐々木さん 「悔しいですね。対策を取りきれなかった自分の責任だろうけれど、もうきつい。作っても作ってもこれでは」 代々、主に梨を栽培してきたうきは市の農家・佐々木浩喜さんです。7月16日から17日にかけて、収穫を数日後に控えていた約5000個の梨を盗まれました。 うきは市の農家・佐々木さん 「17日に、カラスからかなり(梨が)やられたので、カラス対策をしようとカイトを設置した。そしたら、そこから向こうがご覧の通り、スッカラカンになっていて。全然…根こそぎなくなっている」 佐々木さんは数種類の梨を栽培していますが、盗まれたのはお中元など、贈答用として需要が高い「幸水」という品種ばかりでした。 うきは市の農家・佐々木さん 「幸水の木が70本ある。そのうち、50本分がなくなっている。だから5000個。1本で100個ぐらいできるから」 実は。 うきは市の農家・佐々木さん 「2025年は、ここから全部盗まれた。2025年の被害状況は、丸ごとすべて。(梨の木)60本すべて。約6000個」 2025年も収穫間際の幸水、約6000個が農園から消えました。夏場の大きな収入が途絶えた影響は大きく、佐々木さんはある決断を迫られました。 うきは市の農家・佐々木さん 「その後、(経営していた)会社を潰して、従業員もすべて辞めてもらって、個人事業主になった」 従業員に給与を支払えなくなり、会社は破産しました。従業員とともに野菜を栽培していたこの土地は、草が生い茂る耕作放棄地に。個人事業主として再起を図ろうとしていた矢先、再び大量窃盗の被害に遭いました。 2026年は、農園に警戒音が鳴る人感センサーを設置したり、柵を取り付けたりしましたが、被害は防げませんでした。 うきは市の農家・佐々木さん 「またかと。カラス対策、高温障害対策、これだけを考えて作業していた。もう大丈夫だろうと」 「もう大丈夫」と思っていたのには、ある理由があります。 記者 「かなり細い道ですね」 うきは市の農家・佐々木さん 「軽トラックは入らない道です」 この道の先に梨が実っているとは、簡単には想像できません。2025年と同一犯なのか、地の利のある人の犯行なのか。大量に盗まれていることから複数犯の可能性も考えられます。 警察庁によりますと、収穫前の農作物が盗まれる事件は全国で毎年2000件以上発生しています。そして、その半数以上が未解決です。卑劣な犯行が懸命に働く農家を追い詰めています。 うきは市の農家・佐々木さん 「立て直す最中だった。なんとか立て直さないといけないと…頑張ってきたけれど難しい。たぶん、もう辞めます。栽培を辞めます。梨はもう辞めます。もう親父も気力をなくして、農園上がって来るだけでも大変だから。申し訳ない。後取りがこんなので申し訳ない」 佐々木さんは被害届を提出しており警察が窃盗事件とみて捜査をしています。周辺の防犯カメラの映像を確認するほか、盗難後の流通経路についても調べるということです。
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