山田五郎さん死去 67歳 「もう死ぬよ」告白から5日 ステージ4Bがん闘病も最期まで仕事続ける
美術評論家で雑誌編集者の山田五郎(やまだ・ごろう、本名武田正彦=たけだ・まさひこ)さんが14日、原発不明がんのため死去した。67歳。東京都出身。公式YouTubeで訃報が伝えられた。ファッション、時計、美術など幅広い分野に造詣が深く、博識を生かして「タモリ倶楽部」「出没!アド街ック天国」などバラエティー番組のコメンテーターとしても親しまれた。 【写真あり】死去当日駆け付けるも「あと5分、間に合いませんでした」中川翔子が公開した山田五郎さんとのツーショット 特徴あるソフトモヒカンのヘアスタイルで、幅広い知識を軽妙に伝え続けた山田さんが静かに旅立った。 配信動画の中で、山田さんのマネジャーが「7月14日夕方天国へ逝ってしまいました」と訃報を伝え、「土曜日(18日)に親族、友人、関係者に見送られて無事に葬儀を済ませた」と報告した。喪主は夫人が務めた。 マネジャーは「明るいことが好きで、湿っぽいことが嫌いでした山田のことを思い、山田のスーツを着て座りながらお話することをお許しください」と語り、ピンク色のシャツとネクタイ姿で山田さんを偲んだ。約2年間にわたる闘病生活を振り返り「“まだまだ仕事がしたい”と申しておりました」と故人の思いを伝えた。 「孫と意思疎通ができるまで、孫としゃべれるまで…と日々小さな目標を立てて治療に立ち向かっておりましたが、かなわぬ夢となってしまいました。本当に病気が憎いです」と吐露。生前、印象派・ポスト印象派の時代のパリに行ってみたいと話していたことに触れ「本当に仕事が好きな人だったので、今頃、天国でその時代の人たちに取材をしているかと思います」と語った。 現在のYouTube登録者数は79万人。「登録者数100万人を達成し、金の盾を墓前に供えることができれば、天国の取材活動の後押しができるかと思っております」と、登録者数大台突破への目標を明かした。 山田さんは、近年は闘病の連続だった。2011年に初期の食道がん手術。その後、24年10月に「ステージ4B」の原発不明がんであることを公表し、抗がん剤治療などを行っていた。 最後まで仕事を続け、今月18日放送のテレビ東京「出没!アド街ック天国」に出演。放送前日の17日には、YouTubeチャンネル「山田五郎 オトナの教養講座」に鼻に医療用チューブを差した状態で出演。3月に昏睡してから歩行が困難になり、車いすを使用。腹水と胸水が溜まって、呼吸が困難になって酸素吸入機を使うようになったと説明。そして「飯が食えなくなって固形物が一切食えなくなって。トドメにさ、この俺がだよ、タバコが吸えなくなった」と明かした後で「人間、立って歩いて飯が食えてるうちは死なないと思ってたけど、もう死ぬよ。立って歩くことも飯食うこともできねえ。そんな状態です」と絞り出すような声で体調について訴えていた。 幅広い知識で知られたが、得意分野は美術。上智大学在学中にオーストリアのザルツブルク大学に留学し、西洋美術史を専攻した。大学卒業後は、講談社に入社。若者向けの情報誌「Hot Dog PRESS」に配属されファッション分野などで活躍。同誌の編集長も務め、のちにフリーに転身した。 1991年にテレビ朝日の深夜番組「タモリ倶楽部」に“お尻評論家”として出演。オープニング画面でお尻を振る女性のオーディション審査員というユニークな肩書きや、軽妙な語り口が受け、以降、バラエティー番組のコメンテーターなどとしても活動を広げていた。