この記事は、私個人の私見であって、保健室の先生(養護教諭)を代表している意見ではありません。
また、加害者を正当化したり、かばったりしているわけではありません。
性被害について書いてあるので、トラウマ等がある方はご注意ください。
わたしの嫌いな言葉に「ヤリマン」という言葉がある。
不愉快な表現なので、見なくていいけど、一応載せておく。
いわゆる、いつでも性行為をやらせてくれるとか、一度に複数人と性行為をやらせてくれる女性っていう使い方をされる。
本人も断らないし、呼べば来て「やらせてくれる」から、本人も好きでやっていると思われがちだ。
でも。
実は性暴力の被害者だったりする。
わたしもそういう生徒に会ったことがある。
しかも、私に話すまで
その被害を誰かに訴えることもなく
もちろんケアさせることもないまま
大人では理解できない問題行動を起こしていた。
被害に遭ったのが小さかったので、混乱し、性行動以外も破壊的だった。
なぜこの話をしているのかというと、あの残忍な事件の犯人の過去の話の中で、気になる証言があったからだ。
「リコを自宅によく泊めてあげていた」という年上の女性から話を聞くことができた。
「リコちゃんなら小さい頃からよく知ってるし、高校生の頃はうちにもよく泊まりに来ていました。母親はサンロクのキャバレーについこの前まで勤めていましたよ。リコちゃんも小5ぐらいからその母親にサンロクに連れ出されて、当時からお酒を飲んでいましたね。
店内で母親は娘を注意せず放置していた。そんな環境だからかリコちゃんはその頃から友達のお兄ちゃんなど上の世代と付き合うようになっていました」
ふだんは1人で喋って1人で笑ってるみたいに、会話が噛み合わない感じというか。説明しづらいけど、まともな会話にならないんですよ。そのくせ気真面目なところもあって、ウチに泊まってるときでも高校にはちゃんと毎朝起きて通っていました。6/16 集英社オンラインhttps://news.yahoo.co.jp/articles/84483d45559fffb33ae2f6e4d7acac8d3e7323f5?page=2
」
もちろん憶測でしかすぎないけれど、彼女が「友達のお兄ちゃん」たちから性被害を受けていてもおかしくないと思った。会話が噛み合わないとか「解離」があったんじゃないだろうかとか、想像してしまった。
誤解してほしくないのは、そのことと彼女が犯した犯罪は全く別物で、犯罪を正当化するつもりは1ミリもない。
でも、性暴力は魂の殺人と呼ばれるように、人の心を破壊する。
あんな酷いことができたのも、魂を殺されていたのかもしれない。(何度も言うけど正当化するわけじゃない)
でも、
「頼りがいがあって、小学生の頃は女子の相談役、女子のヒーローみたいな感じでした。身長が高くて男子に負けないくらい元気なので、男子とトラブルになったとき、女子たちは『梨瑚ちゃんに助けてもらおう』と言っていました。『“掃除をサボっている”って男子に言われちゃったから、梨瑚ちゃんに頼んでなんとかしてもらおう』みたいな。ケンカの仲裁をしたり、姉御肌な良い子という印象だったので、今回の事件にはびっくりです
」
という記事を読むと、以前出会った性被害を受けた生徒と重なってしまう。
最近次々と、子供たちの性被害のニュースが報じられている。
でもその子たちの心のケアを誰がどのような形で継続的にしてくれているんだろうか?
いや、誰にも知られず、1人で抱えている子どもたちが、たくさんいることを、忘れてはいけない。
それこそ子供が小さい場合、忘れた頃、思春期になってその問題が大きくなることも珍しいことじゃない。
今回の事件の犯人が性暴力の被害者だったかどうかはわからないし、やったことの事件の凶悪さは、絶対に許されるものではない。
だからこそ、今後加害者も被害者も生み出さないために、私たち大人は、子供たちの問題行動の表面だけ見るのではなく、大きな事件を起こす前に、声にならないSOSを、聞き取らなくてはいけない。
そして、受け取ったSOSをきちんとケアしなくてはいけない。
そしてなによりも、ケアする仕組みを確立して欲しい。
これは、保健室の先生の手に負える次元では無いから。