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7月13日、「子どもの貧困対策法成立13周年記念 院内集会」をあすのばなど5団体が主催し、超党派「子どもの貧困対策推進議員連盟」に共催いただき衆議院第1議員会館で開催しました。与野党の国会議員、政府関係者、記者、研究者、こども支援者など100人(オンライン参加含む)が参加しました。
小河光治・あすのば代表理事の開会のあいさつの後、子どもの貧困対策推進議員連盟の長島昭久幹事長にご挨拶いただきました。
13年前、子どもの貧困を何としても解決したいとの思いから、超党派の議員立法として子どもの貧困対策推進法が成立した経緯を振り返りました。また、政府、支援団体、議員連盟が三位一体となって取り組んできた成果として、2年前に法律名が「子どもの貧困の解消法」へ改められたことに触れ、「対策」から「解消」へと次の段階に進む共通認識が生まれたと述べました。その上で、子どもの貧困をめぐる課題はなお残されているとして、学校給食のない夏休みにおける子どもの生活支援や、物価高を踏まえた児童扶養手当の充実、所得制限の見直しなどを挙げ、「議員連盟に託されている重要な課題は数多くある。超党派の一員として、皆さんとともに汗をかいてまいりたい」と決意を述べました。
その後、こども家庭庁こども政策担当の津島淳副大臣にご挨拶いただきました。
子どもの貧困はあってはならないという思いは国会議員の間で共有されている一方、具体的な解決方法についてはさまざまな議論があり、議員連盟において意見を重ねてきたと述べました。その成果の一つとして、各自治体に周知した「夏休みの子どもの食と居場所の提供に関する政策パッケージ」を挙げ、「政策パッケージは作って終わりではない」と強調しました。自治体による取組を通じて、実際に子どもたちへ食事と居場所が届けられているか、行政として確認していく必要があると述べました。また、親の状況や生育環境によって子どもの育ちに格差が生じる現状に触れ、「すべての子どもは健やかに育っていく権利を持っている」と訴えました。その権利を国がどのように保障し、より良い環境を将来の子どもたちへ引き継ぐかは「今を生きる私たち大人の責任」であるとして、行政の立場からその責任を果たしていく決意を述べました。
続いて、文部科学省の中村裕之副大臣からは、文部科学省として、家庭の経済状況にかかわらず、すべての子どもが望む教育を受けられる環境を整えることが、貧困の連鎖の解消につながるとの考えから、就学支援の充実などに取り組んでいると紹介いただきました。また、喫緊の課題として「夏休みこども緊急セーフティネット構築プラン」を挙げ、教育関係者や子ども会、関係団体が連携し、子どもたちが夏休みを安心して過ごせる居場所を確保するよう、各自治体に要請したと述べました。あわせて、学用品の学校備品化による家庭負担の軽減や、大学入学金の二重負担の改善にも取り組んでいることを紹介しました。最後に、「子どもたちは自分が生まれてくる環境を選ぶことも、作ることもできない」と述べ、その環境を整えることは大人の責任であると強調しました。行政および政治の立場から、子どもたちが健やかに夢を持って育つことのできる環境づくりに、引き続き取り組む決意を示しました。
その後、厚生労働省の神谷雅之厚生労働大臣政務官にご挨拶いただきました。
「生まれ育った環境によって、子どもの現在と将来が左右されることはあってはならない」と述べ、子どもの貧困について、「家庭の自己責任ではなく、社会全体で受け止めるべき課題」として、厚生労働省として対策を推進する考えを示しました。具体的には、生活困窮者自立支援法に基づき、子育て世帯を含む生活困窮世帯の「多様な課題に丁寧に寄り添いながら、自立に向けた様々な支援」を実施していることを紹介しました。また、子どもの学習・生活支援事業において、学習支援に加え、生活習慣や育成環境の改善に関する助言を行い、「関係機関との連携を行いながら、きめ細かな支援」を進めていくと述べました。さらに、生活保護世帯の子どもや保護者に対する家庭訪問や、「進路選択、奨学金の活用等に関する相談助言」、大学進学や就職時の新生活の立ち上げ費用の支援にも触れました。加えて、物価高騰を踏まえ、求職者支援制度の給付額についても「今後しっかりと議論していく必要がある」とし、関係省庁と連携しながら必要な支援に取り組む考えを示しました。
ご挨拶の後、法成立13年を記念する「ケーキ入刀」を行いました。 このケーキは、あすのば子ども・若者委員らあすのば事務所で手作りしました。長島昭久「子どもの貧困対策推進議員連盟」幹事長をはじめ多くの与野党の国会議員とあすのばの若者が手を取り合って入刀しました。
「当事者の声」として、「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」会員のシングルマザーとセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの高校世代のこどもらが、それぞれ自身の経験を踏まえ、「こどもが願いを諦めなくていい社会に」と訴えました。2人の切実な「生の声」に国会議員はじめ参加者のみなさんが真剣に耳を傾けました。
続いて、主催5団体から、「こどもの貧困解消」のために必要な政策に関わる共同提言について、説明をさせていただきました。
要望内容は主に下記3点です。
①「低所得子育て世帯生活支援特別給付金」の早急な実施
②困難な状況にあるこどもとその世帯への支援拡充
③こどもの貧困解消法・こども基本法に基づく体制強化
「共同提言」
続いて、駆け付けてくださった「こどもの貧困対策推進議員連盟」の田村憲久会長からご挨拶をいただきました。
13年前に成立した子どもの貧困対策推進法について、「超党派でなければ実現しなかった」と振り返り、子どもの貧困を何とかしたいとの思いから議員が自然発生的に集まり、法律の成立につながったと述べました。法律名は「解消法」へと改められたものの、「まだ解消はされていない」として、引き続き取組を進める必要性を強調しました。一方で、大学入学金の負担軽減や法定養育費の創設など、「いくつか動き出しているものもある」とし、給食がなくなる夏休みの支援について、児童館や放課後児童クラブなどを活用しながら、「子どもたちが食べ物に困らないよう」各自治体で対策が進められていることを紹介しました。その上で、児童扶養手当の所得制限や、ひとり親家庭の母親の多くが就労しているにもかかわらず貧困状態にある現状を課題として挙げました。さらに、公共交通機関が十分でない地域における生活保護利用者の自動車保有についても触れ、特にひとり親家庭については、実情に応じて保有基準を緩和すべきとの考えを示しました。最後に、なお多くの課題が残されているからこそ、「超党派というところに意味がある」と述べ、今後も支援者と「両輪」で、子どもの貧困の解消に向けて取り組んでいく決意を示しました。
最後に、与野党各党代表の国会議員の方々にごあいさつをいただきました。
自由民主党の自見花子参議院議員は、子ども基本法が成立した際に、今まで歴史や現場がある子どもの貧困の取り組みによって、報告書が一体化されたことについての思いも含めて述べた上で、「顔を合わせての食支援」や「地域の中での見守りネットワーク」、「重層的支援体制整備事業」などの施策を修練し、着実な実現に強い意欲を示しました。
立憲君主党の高木まり参議院議員は、法律制定後も現場の支援者が声を挙げなければならない現状を課題として捉えていることを述べられた上で、「物事の優先順位をつけることは難しいが、これから育っていく子どもたちが元気に育つための環境を作る必要があり、それがこの国の土台である」と、子ども子育て施策への強い思いを示した。
国民民主党の西岡秀子衆議院議員は、現状が深刻な状況であり、こどもの貧困が我が国にとって喫緊の課題であるとし、子どもの貧困への想いを述べられました。また、「児童扶養手当の充実」と「所得制限の緩和」を今すぐ取り組まなければならない課題として取り上げ、これらに限らず様々な課題解決に向けて尽力すると決意を述べました。
社民党党首の福島みずほ参議院議員は、子どもの貧困解消法になり様々な施策が実現した後でも課題が多く残っているが、「全ての子どもが自分のなりたいものに挑戦することができ、元気で生きていける社会」を作りたいという思いを述べられた。「児童扶養手当の充実をはじめ、当事者の方々の声を一つ一つ確実に実現していくよう頑張っていく」と決意を述べました。
無所属の泉房穂衆議院議員は、自身が明石市市長として実現したこども施策について紹介しつつ、コロナ直後より現在の方が子育て世帯の生活は苦しくなっているという現状について訴えられました。また、養育費の建て替えについての意見も述べられたのち、自治体の先進的な取り組みを横展開していく必要性があると強い思いを述べました。
13周年という大きな節目であり、新たな「こどもの貧困解消」に向けたイベントとなりました。
〈開催概要〉
日時:2026年7月13日(月)17時~18時30分
主催:公益財団法人あすのば、認定特定非営利活動法人キッズドア、特定非営利活動法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、特定非営利活動法人ひとり親家庭サポート団体全国協議会(50音順)
共催:子どもの貧困対策推進議員連盟
〈主なプログラム〉
● 主催団体代表あいさつ
● 共催者あいさつ(子どもの貧困対策推進議員連盟 長島昭久幹事長)
● 関係府省庁、公職者あいさつ
● 法設立記念 ケーキ入刀
● 当事者の声
● 主催団体から共同要望
● 各党代表国会議員からのご発言
● 閉会のあいさつ
〈各省庁、各党からお越しいただいた皆様〉
【こども家庭庁】
津島淳 内閣府副大臣(こども政策担当)
【文部科学省】
中村裕之 文部科学副大臣
福田かおる 文部科学大臣政務官
【厚生労働省】
神谷政幸 厚生労働大臣政務官
【自由民主党】
田村憲久 子どもの貧困対策推進議員連盟会長・衆議院議員
長島昭久 子どもの貧困対策推進議員連盟幹事長・衆議院議員
下村博文 子どもの貧困対策推進議員連盟顧問・衆議院議員
自見はなこ 参議院議員
田畑裕明 衆議院議員
今岡うえき 衆議院議員
長田紘一郎 衆議院議員
辻ゆうこ 衆議院議員
西田英範 参議院議員
藤沢忠盛 衆議院議員
吉田有理 衆議院議員
上野ほたる 参議院議員
大森江里子 衆議院議員
犬飼明佳 衆議院議員
西岡秀子 衆議院議員
井戸まさえ 衆議院議員
西岡義高 衆議院議員
芳賀道也 参議院議員
【立憲民主党】
高木まり 参議院議員
【公明党】
竹谷とし子 参議院議員
【チームみらい】
高山聡史 衆議院議員
【社民党】
福山みずほ 参議院議員
【無所属】
泉房穂 参議院議員
寺田静 参議院議員
尾辻朋実 参議院議員
<オンライン出席>
【自由民主党】
細野豪志 衆議院議員
【立憲民主党】
小島智子 参議院議員
<代理出席>
【自由民主党】
鈴木貴子 子どもの貧困対策推進議員連盟事務局長・衆議院議員
三ッ林裕已 衆議院議員
加藤貴弘 衆議院議員
古井康介 衆議院議員
森原紀代子 衆議院議員
今井絵理子 参議院議員
小川克巳 参議院議員
英利アルフィヤ 衆議院議員(オンライン)
【中道改革連合】
早稲田ゆき 衆議院議員
笠ひろふみ 衆議院議員
【立憲民主党】
塩村あやか 参議院議員
【日本共産党】
吉良よし子 参議院議員
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