ソフトバンク首脳陣が一番求めていた松本晴の好投 凡ミス→3打点の栗原陵矢とチームをいい方向に導いた小久保監督の厳しさ【評論家の視点】
◆ソフトバンク3―0楽天(12日、みずほペイペイドーム) 【藤原満氏の視点】 パ・リーグ首位を走るソフトバンクにも不安材料はある。その最たるものが万全ではない先発陣だけに、松本晴の好投は首脳陣が一番求めていたところだろう。過去5試合は全て5回までで降板したが、6回まで投げて無失点。課題の中盤も見事に乗り切った。 ■【動画】これこそ汚名返上! 栗原の超強烈25号! ただ、18球を要した初回はもっと大胆に攻めてほしかった。先頭の中島に初球の直球を打たれたこともあり、かわそうとしすぎて腕が振れていなかった。マッカスカーの三ゴロ併殺で救われたが、立ち上がりはまずはしっかり腕を振ることを意識すべきだろう。 2回以降は腕が振れるようになり、持ち味の切れがある直球を自信を持って投げ込めていた。6回はソフトバンク戦に強い辰己、今カードで計4本塁打のマッカスカーを連続三振。直球で内角を思い切って攻めたことも、9奪三振という見事な数字にも結びついた。 球宴前の9連戦、そして後半戦を考えれば、11日の復帰登板で勝った大関、そして松本晴にめどが立ったのは大きい。若い松本晴に関して言えば、6回ではなく7回は投げてほしい。それには序盤の球数を減らすことが必要だし、直球にもっと自信を持ってほしい。 チームの全得点をたたき出した栗原は、小久保監督の「喝」で目覚めたのだろう。11日のアウトカウントの間違いはありえない凡ミス。実績ある選手を怒れない監督も多いが「隙でしかない」と厳しく指摘したことで、チームの雰囲気も良くなったはずだ。 1番正木の好走塁にも触れておきたい。初回に四球で出塁し、1死一塁から近藤の左前打で一気に三塁を陥れた。左翼マッカスカーの守備力を頭に入れた上での好判断が先制点に結びついた。このような隙のないプレーでも、他のチームを上回っているのは確かだ。 14日からはライバルの日本ハムとの3連戦。ここまで10勝1敗と圧倒しているが、相手も前半戦最後の対戦、しかも地元とあって3連勝を狙ってくるだろう。現在の4ゲーム差を考えれば、ソフトバンクは3連敗しないことが重要。初戦の先発が予想される上沢に期待したい。(西日本スポーツ評論家) 【#OTTOホークス情報】 ▼「むかついとったでしょうね」ソフトバンク小久保監督、汚名返上3打点の栗原陵矢に笑顔 前日は「隙でしかない」と厳しく指摘▼
西日本新聞社