グーグルが「ジェミニ」低価格版発表、最上位モデル投入時期は明言せず
Kenrick Cai [サンフランシスコ 21日 ロイター] - 米アルファベット子会社グーグルは21日、生成人工知能(AI)モデル「ジェミニ」の3種類の低価格版を発表した。一方、市場の注目を集める最上位モデル「ジェミニ3.5プロ」については、正式投入時期の詳細を示さなかった。 今回披露したのは「ジェミニ3.5フラッシュ」「ジェミニ3.5フラッシュ・ライト」の改良版に加え、サイバーセキュリティー分野向けの軽量モデル「ジェミニ3.5フラッシュ・サイバー」。最先端性能を必要としない用途向けに設計され、コスト効率の高さをアピールした。 ただ投資家や業界関係者の関心は、ジェミニ3.5プロの動向に集まっている。同モデルの投入状況が、グーグル傘下のAI研究部門「ディープマインド」がオープンAIやアンソロピックとの競争で優位性を維持できるかを判断する尺度になる、というのが市場の見方だ。 グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は5月の開発者会議で、ジェミニ3.5プロを6月に投入する方針を示していたが、計画には数週間程度の遅れが生じている。 関係者の話では、遅延の背景として特に企業向け需要が高いプログラミング支援機能の分野で社内目標に達していないことがあるという。 今回グーグルはジェミニ3.5プロについて、提携企業によるテストを進めており、「近く」提供すると説明した。また別の発表文で次世代モデル「ジェミニ4」の学習を開始したことも明らかにした。 こうした中でアルファベットが22日に開く第2・四半期決算発表説明会では、ジェミニ3.5プロの投入時期や開発状況を巡り、ピチャイ氏に質問が集中する展開が予想される。