偽造したマイナンバーカードを使って銀行口座を開設し、現金を引き出したとして、40〜60代の男4人が偽造有印公文書行使や詐欺などの疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、首謀者と見られる林茂樹容疑者(52)のほか、田中一郎容疑者(68)、佐藤永光容疑者(46)、久保居翔容疑者(43)です。
警視庁によると、林容疑者らはマイナンバーカードを偽造して、9つの金融機関で合わせて168の口座を不正に開設し、クレジットカードを作成したり消費者金融で借金したりして、金融機関などから計約6億円相当を詐取したとのことです。
◯被害額約6億円か…偽造マイナカードで“口座開設”男4人逮捕
また、容疑者らは東京・上野公園でホームレスだった60代の男と日雇い労働者の50代の男に声をかけ、2人の顔写真を使ってマイナンバーカードを偽造し、その見返りとして約90万円から約140万円の報酬を支払っていたとのことです。
偽造されたマイナンバーカードには、男2人の顔写真と架空の氏名が記載されていましたが、スマートフォンでの銀行口座開設手続きを突破できていたとみられています。
口座開設の申請中に顔写真の提出を求められた場合、ホテルで男の顔写真を撮影し、送信していたとのことです。
さらに、キャッシュカードを受け取る手はずも入念に整えており、顔写真を提供した2人が役員を務めるペーパー会社を設立し、その会社名義で23軒もの物件を借り、この物件の住所をマイナンバーカードに記載したり、カードなどの受取先として利用していました。
また、マイナンバーカードには、実在する十数人の顔写真が使われていたほか、実在が確認できていない人物の顔写真が使われていた形跡もあったとのことです。
警視庁は、4人の認否を明らかにしていませんが、他にも関与した人物がいるとみて捜査を進めています。
マイナンバーカードは「最強の本人確認書類」とも言われており、内閣府は万全のセキュリティ対策を敷いているとして、「持ち歩いても安全」との見解を示していました。
また、マイナンバーカードの普及を推進した河野太郎も「マイナンバーを知られても問題ない。口座番号を知られてもデメリットはない」と発言し、危険だとの情報は都市伝説だとまで話していました。
しかし、詐欺師たちはマイナンバーカードを使った本人確認手続きの脆弱性や、現場での利用が十分に進んでいない点に目をつけ、次々と新たな犯罪手口を編み出しています。
多様化する犯罪が未然に防がれ、誰もが安心して暮らせる社会となりますことを心から祈ります。
◯マイナンバーカードを偽造して、他人になりすまして個人情報1万3000人以上を取得した容疑で2人の男性を逮捕 中国人組織との関係も捜査
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