ゲーム配信ってそんないいものなの?
ゲームが動画配信されるのが当たり前になってから久しい。
もうそこらで配信動画が転がっていて、それ目当てに客が集まる時代だ。
集まってくる人には動画や配信者自体が目的で、取り扱っているゲームなど問題にしていない人だっているのだろう。
彼らがワイワイ騒いでいることの「ダシ」を作っているゲームの制作者からすれば、なんの利益も見返りもないと言ってはいけないのだろうか。
配信に対して、そんな考えを持つ者が、このことを少し書いていく。
配信拒否が悪手だとか言わせたくない
動画配信については、VIPツクスレでもだいぶ前から取り沙汰されてはいる。現在開催される祭りでは作品の動画配信可否の記述が設けられていて、配信を許容するかは作者の判断に委ねられている。
この中で自分は、当初から一貫して「不可」の判断をしてきた。
まあ中にはOKにしてもいいやつがあると考えたことはあったが、そういうのを認めてしまうと次々と例外を生んでしまうことになるため、今はもう祭りゲーだろうがスレのksgだろうがすべて禁止にしている。
理由は何かって言われれば、単純に「元からそういうのが好きじゃない」からである。それ以上もそれ以下もない。
だから「なんで?そんな神経過敏にならなくてもいいじゃん」とか「配信拒否しちゃうとおたくの作品の知名度上がらないよ」とか言われても余計なお世話なんだわ。自分はそもそも配信のために作っているわけではない。
配信で得られる名誉なんかに微塵も興味は無い。むしろそれが自分にとってはノイズに感じることだってある。
配信されるのは名誉か
この執筆時に現在進行形で開催されている「VIPRPG 夏の陣2025」において、少し気になるエントリーがあった。
どうも大陸からのVIPRPGファンである人(かどうかも怪しいが)のエントリーで、予定内容が自国におけるVIPRPG事情で、どうにも「自国内でVIPRPG作品の無断転載・無断配信が横行してるから現状知ってほしい」みたいな内容だった。(祭りサイトが何度かトラブルにより消滅にみまわれ、現在、エントリー文は見られない模様。また作品も8/29時点で未提出)
まあ当然、予期せぬエントリーや、そのセンシティブな問題が再燃して祭りサイトは盛り上がったわけだが、ここでそんなことを書くつもりはない。(書いても意味ないし)気になったのは彼らの主張の一部である。
要約するとこんな感じだった。
自分たちはファンの一心で作品を作ってきた
その作品が一部の配信者によって勝手な解釈で配信し広められている
自分が丹精込めて作ったものをそのような行為で汚されたくない
正直、向こうの配信事情なんて知ったことではないし、この主張に関しても賛同できないところが多い。
一言に言ってしまえば、自分の作品が他人にどう解釈されようが、それは解釈する側の勝手だし、主張するのは当然の権利だ。作者側にそれは違うなどと反論はできても、それをどうにかできることではない。作者が思うとおりの解釈を受け手に与えられなかったとすれば、それは作者の無力である。
だが、言いたいことはわからないまでもない。
配信がゲーム作者に、必ず利益をもたらしているかとえば、そう思う人ばかりでないことは見て明らかだろう。それも無しに、「配信は作者にとってもいいことだ」と考えて当然みたいなことにはなってほしくない。
あの人がいい(クソ)と言っているから
配信がもたらす影響力は無視できないくらい大きい。
ぶっちゃけ、今は動画時代である。下手にレビューサイト見てゲームの内容を判断するより、プレイ動画見た方が圧倒的にわかりやすいからだ。
そのゲームを自分がプレイするかの判断基準にだってなるだろう。面白そうだと思えば自分でもやるし、つまらないと感じればその場でサヨナラだ。それはまあ、正直なことだから仕方ない。
だが忘れないでほしいのは、プレイ動画や配信の主役はそのゲームではなく、配信者自身である。つまり何かというと、配信者は自分を面白く見せるために、プレイするゲームを面白くさせたり、つまらなくさせたりすることができるわけである。言いたくはないが、フェアでない手段が使われる可能性だってある。
さらには配信者ブランドみたいなのだって出てくる。名だたる配信者に作品をこき下ろされれば、その作品は終わったと言っていいんじゃないのか。
冗談ではないとは言いたいが、そんな冗談起こってしまっているのが今だ。その配信者に嫌われたくないために、あるいは作品を遊んでもらいたいがためにモノを作るようになったら、その人の創作はお終いだろう。
自分の作品が配信者に気に入られて広められ、それでプレイ人数が増えてくれれば、もちろんそれは喜ばしいことだ。
だが、そうなる可能性やもたらされるメリットに比べて、上記のようなデメリットがあまりにも大きすぎる。それを覚悟でメリットを得にいくほどのものが無いというか。配信に翻弄されるくらいなら、最初からしてくれない方がいいというのが、やっぱり今の自分の見解なわけだ。
配信されないことの自由だってあっていい
正直、作った作品が配信されるかされないかなんて、作品の出来でなんとかなれるものではない。ある程度選ばれる基準にはなるだろうけど、いい作品が必ず配信されるかなんて怪しいものだ。
ただ、配信されることで事態が好転するとは限らないというのは、これまで述べてきたとおりである。それでも配信を望むというならそれでいいし、そこで自分みたいに望まない選択肢を取ったところで、それは間違いではないということだけは言いたい。
配信が悪とまでは言わないが、配信サマサマ時代にだけは、なってほしくないものである。ゲームは、自分でプレイしてもらわなければわからないことの方が多いからだ。


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