大勢の前での「性的な質問」に感じた怖さ
最近、ある女性芸能人のライブで、マイクが渡った観客から性的な質問がされる場面がSNSで流れてきました。大勢の前で性的な質問をすることへの是非が大きな議論になり、「見ている方も嫌な気持ちになった」という声が多かったですが、中には「本人は人前に立つプロだし、うまく切り返しているからいいじゃないか」なんて声も。
ご本人がどう感じたかまでは外野は知る由はありませんが、大前提として、仮に“普段は下ネタをオープンに話している人”だとしても、“誰もが性的な質問をしていい”ということには絶対にならないと思います。自ら場や内容を選んで話すことと、他人から許可なく踏み込まれることって、まったく意味が違いますから。
この光景を見て、講演やイベントなどで人前に立つことがある身として、思い出すことがありました。例えば、脈絡のないプライベートな質問を大勢の前でぶつけられた時、その瞬間は「場の空気を悪くしたくない」「なんとか切り抜けよう」という心理が働いて、にこやかに返すんです。でも、家に帰ってしばらくしてから、得体の知れない好奇心に晒されたこと、パーソナルスペースに踏み込まれたこと、それを大勢に見られた事実——を徐々にハッキリと理解でき、その衝撃が時間差で押し寄せて、じわりじわりと後からボディブローのように効いてくるんです。
性的話題の“急襲”は日常にある
女性芸能人が大勢の前で性的な質問をされるシーンを見て、さらに掘り起こされた記憶がありました。私は大学生の時、単発の派遣の仕事をよくしていました。試食販売やイベントの手伝いなどでいろんな現場に出かけていたのですが、そこでは急に下ネタを言われたり、ニヤニヤしながら性的な話を聞かされたり——そんなことが日常茶飯事でした。
ある時、スーパーで紅茶のティーバッグの試飲販売をしていた時のこと。ふたり組のサラリーマンがおもむろに近づいてきて、ニヤニヤしながらこう言ってきたんです。
「お姉さん、ティーバッグって言って」
「ティーバッグ? Tバック? あぁ、危ない危ない。あははははははは」
ふたりはずっと、ゲラゲラ笑っていました。
他にも、耳元で性的なことをささやかれたり、試食のカップを差し出した手を握られたり。そういうことが起きるたび、自分の身に起きていることがすぐには理解できなくて、呆気に取られるばかりでした。
そういった“直接的なエロ”をぶつけられることだけでなく、“間接的に性的な話を聞かされる”という場面も結構ありました。
例えば、大規模なイベントのスタッフをしていると、休憩室に男性社員たちがいて、「やっぱり出張先では風俗に行かないとな~」と、他の人にも聞こえる声量で話が始まるんです。そして、“昨日の女の子はどうだった”とか、“この前出張で行ったお店はどうだった”という具体的な話になっていく。「外で待機中はずっと街の女の脚見てる。あーパンツ見えないかなー」、そんな会話も普通に聞こえてくるんです。
会社の飲み会では男性の上司が突然、「海外に出張に行った時、現地の女をホテルに連れ込んだんだよ~。その時はさぁ~」と自慢し始め、ものすごく生々しい話が始まったことがありました。


notake33
何か言われたら
「と、言いますと?」と聞くと2度同じエロ発言をする人は皆無です!
2026.2.24