数千人の「ゴキブリ運動」支持者 議会へのデモ行進目指し集結
ニューデリー、インド、7月20日 (AP) ー インドの首都ニューデリーで20日、若者が主導する「ゴキブリ運動」の支持者数千人が、警察によるデモ許可が下りていないにもかかわらず、教育相の辞任を求めて議会へのデモ行進を行うため集結した。 ニューデリーの中心部にあるバリケードで封鎖された抗議サイト「ジャンタル・マンタル」を多数の警察官が取り囲んでおり、デモ隊が行進を強行すれば、議会からわずか数キロの場所で衝突に発展する恐れが高まっている。 群衆には学生や専門職、小さな子ども連れの家族などが含まれていた。多くは長期戦を予想して水や食料を入れたバックパックを背負い、インド国旗を振る姿も見られた。拡声器を持った警察がデモ隊に解散を促す中、群衆は教育相やモディ首相に対する抗議のスローガンを連呼した。 「ゴキブリ人民党」は、最高裁判所の長官が無関係の公聴会で一部の失業中の若者を「ゴキブリ」に例えたことを受け、5月に誕生した。支持者らはこの発言を逆手に取り、風刺的な運動へと昇華させ、ソーシャルメディア上で数百万人ものフォロワーを集めている。 この運動は、医科大学や政府職の重要選考試験での度重なる問題漏洩が公の怒りを買ったことで勢いを増した。さらに、18日に警察がハンガーストライキを行っていた活動家のソナム・ワンチュク氏を病院へ強制搬送したことで、より広い注目を集めることとなった。 自らを「ゴキブリ」と呼ぶ抗議者たちは、過去1カ月間にわたりジャンタル・マンタルにキャンプを設営しており、複数の学生グループのメンバーもワンチュク氏のハンガーストライキに加わっている。また、他の都市の大学や集会でも数千人の支持者が集まっている。彼らはダルメンドラ・プラダン教育相の辞任、試験制度の改革、そして問題漏洩後に自殺した学生の遺族への補償を求めている。 議会への行進を前にワンチュク氏は、政府が教育制度の失敗や試験問題の漏洩に対する責任を認めるか、あるいは抗議者が議会に到達して議員らが両院でこの問題を提起することを約束しない限り、3週間に及ぶハンガーストライキを終了しないと述べた。 デリー警察は、このデモ行進は許可されておらず、20日から始まるモンスーン期間中の議会周辺の治安を維持するために規制が必要だと説明している。 今回の抗議活動は、3期目を迎えたモディ率いるヒンドゥーナショナリズム政府に対する極めて稀な大衆からの挑戦となっており、野党や人権活動家、一部のボリウッドセレブからの支持も集めている。抗議者らは、活動家を投獄し、場合によっては警察による強制的な取り締まりを行うなどして公の抗議を抑圧してきたモディ政権下で、異議申し立ての場が狭まっていると主張している。 モディ政権の幹部らは、この運動に対して強硬な姿勢をとっている。プラダン教育相は抗議者を「反国益的な行為を行っている」と非難し、他の閣僚は学生の懸念を認めつつも、運動側との対話や交渉の必要はないと主張している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)