#12 フランスパリ留学・滞在記_語学学習編
はじめに。
こんにちは、皆様、いかがお過ごしでしょうか? 予想通り、段々と更新頻度は低くなってきましたが、今の貴重な経験を言語化して自分のためにも残しておきたいと思います。
感じ始めた言語の壁
海外でポスドクをする、と決めたとき、ましてはフランスでポスドクをすると決まったときに、自分の英語でなんとかなるのだろうか。 と、英語に対する不安を抱えていました。しかしながら、 修士課程や博士課程で在籍していた研究室には数名の留学生がいたことから、少しだけ英語に慣れていたということもあり、渡仏して約1年半たった今では何をするにしても、英語が通じれば大丈夫か。 という程度のマインドに変わりました。 同僚にも「最初に来た日と比べて、すごい上達してる」と何度もいってくれることもあり、自分ではわからないような成長があるのかと、時々安心します。
しかし、ここはフランスで、もちろん何をするにしてもフランス語が話せるに超したことはないです。 研究機関での集まりでも、英語ではなくフランス語を主体として研究者同士が会話することや、セミナー等の案内もフランス語の表記のあとに英語が記載されることも多々あります。
また、同僚は全員フランス語も英語も話せるので、人によってはフランス語も混ぜて話したり、完全にフランス語で話していることもあります。
やはりこういうときには、どうしても疎外感を感じますし、自分の言語力のなさを感じたりします。 時々「フランス語話せないの知っているのに、なぜこの人たちはフランス語で盛り上がるのか・・・」と感じることもありましたが、いざ自分のことを振り返って考えてみてみると、留学生がいる中でも日本語で盛り上がっていた自分のことを思い出して、決して批難できる立場ではないということに気付かされました。
今後日本に戻ったとして自分の周りに留学生がいる空間ができた場合、確実に英語のみを話すと固く決心しました。
壁をどう攻略するか。。。
さて、ポスドク生活で英語にも慣れて来て、違う壁に気付いた今 何をすべきかを考えましょう。
1.永住すると決まったわけではないから、しょうがないと受け入れる。
2.同僚らに、英語で話してほしいと素直に伝える。
3.フランス語を学ぶ。
ぱっと、思いつくのはこの三択になるでしょう。 まず、2.に関しては厚かましいというか、そもそも「英語で話していたとしても理解が追いつかない話題」がある時があるので、無しです。
ただし、実際は直接伝えると、英語に切り替えてくれることもあるらしいので、消極的な考えになりすぎるのは良くないと思います。
1.と3.が残ったのですが、しょうがないと受け入れようとしたとしても、何度もフランス語への壁や孤立感を受けることは今後も、繰り返されるはずです。
何よりも、せっかくフランスにいて新たな文化を学べるチャンス というポジティブさや、フランス語を学んで同僚をあっと言わせてやろう という野心に日がついて、 フランス語を学ぶことを最終的に選びました。
住んでいるからと言って、学ぼうとしない限りは本当に体得できずに、奮起した当時は、本当に初歩も初歩レベルのフランス語しか話せずにいました。
皆様ご存知のDuolingoも毎日、1セッションだけ続けていましたが文法とかを学ぶのではなく、フレーズを学んでいただけで理解というには、到底及ばないレベルのフランス語力でした。
語学学習の方法
さて、勉強すると意気込んだものの、どうやって勉強しようか。 新たな言語を学ぶのってどうすればいいんだ、と模索したところ、英語や日本語話者向けのフランス語のセミナーもありました。
しかし、手軽さや柔軟さに不憫さを感じて、一度保留にしました。
一方で! 今は本当に便利な時代になりまして、スマホには多くの言語学習アプリがあります。
いろいろなものをダウンロードしては、試してみたところ
ついに、自分に合うアプリBusuuに出会いました。(広告とかではないですが、本当にいいと感じました!)
オンラインで外国語を学ぶ: 無料で学習を始めましょう - Busuu
このアプリの良さは、
1.実際に文法を学びつつ勉強できる。
2.AIとの対話もできる。
3.実際の音声をフランス語話者が評価、添削してくれる。
4. 1コマ5分程度で手軽にできる。
という点にありました。
少し脱線しますが、
何かで見た良い広告文句として「風呂場に持っていけるものにお金をかける」というのは、私の中ですごく響いた言葉でした。これはアクセサリーや服だけでなく、自分自身にもお金をかけよう ということで、体を鍛えたり、美容に気を使ったり、スキルを磨こう ということなのかと思っています。
この言葉を聞いて以降、私の座右の銘にもなっています。
そのような中で今回も、Busuuの有料版に登録し、がむしゃらに勉強していきました。
当然日本語とも、英語とも異なる発音が多く、スピーキングに関しては、まだまだ上手くいかないことがほとんどですが、言ってみようとする意志が大事なのかなと思い、継続しています。
おまけ「一時帰国してました」
更新をサボり続けてしまいましたね。 申し訳ありませんでした。
実は年末に、再度日本に一時帰国しておりまして、今回は前回の帰国よりもあちこちに遊びに行って、観光客としての日本を堪能してきました。
何が懐かしかったって、景色や食事はもちろんですが、1番は音でした。
例えば、町中に出ても日本語が飛び交う会話、電車に乗っても電車の揺れの音やアナウンス、居酒屋に入れば居酒屋ならではの騒音。 普段日本に住んでいれば、絶対に想像つかないようなことまでも懐かしく、胸に来るものがありました。 私自身、それほど日本が好きなのでしょう。
個人的に、年に一回しか帰らない! というようなルールを勝手に取り決めていたのですが、家族や友人と過ごせる時間を冷静に考えてみると、そんなルールは、もはや邪魔になるような気がしました。
もちろん金銭面や仕事に関しての問題も思い当たりますが、休みのために今を頑張る という私の研究室のボスの言葉をしっかりと受け取り、今年は、夏にも帰国してみる計画を密かに考えています。 せっかくバカンスの国に住んでいるので、、、
そろそろ、日本のジメジメした夏、やかましいセミ、盆踊り、日本のビアガーデン、BBQなどが恋しくなってきましたし。
また、友人に予定を合わせてもらおうと思います。
今回は、海外に住んでいると意外と恋しくなる都会の夜景をヘッダーにしておきます。
おまけ2「映画カサブランカの感想とネタバレ」
この項目に関しては、フランス滞在はほぼ関係ないですが、フランス関係で見た映画「カサブランカ」について、少しだけ感想を書いておきたいです。
この映画自体は白黒映画でして、内容はざっくりと説明すると
第二次世界大戦下のモロッコ・カサブランカで、過去の恋人と再会する男が、愛と良心の間で葛藤する物語でした。
この映画では、恋人とパリを楽しむ男性の思い出シーンが出てくると聞いたので、そういう理由から見てみた次第です。
この映画に出てくる「君の瞳に乾杯」という名台詞は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
愛し合っていながらも、二人は一緒に生きる道を選ばず、それぞれの人生を歩む決断をします。主人公は、かつて二人で過ごしたパリでの思い出を胸に、「君と過ごしたパリでの思い出で生きていける」と覚悟を決めて彼女をと別れます。その姿が、私はとてもかっこよく見えました。
今のようにスマートフォンやSNSがなく、一度離れてしまえば連絡すら簡単には取れない時代。だからこそ、あの別れは単なる一時的な距離ではなく、「二度と会えないかもしれない」別れでもあります。その重さを背負ったうえで、相手の幸せを優先する選択をした彼の姿に、強さと優しさの両方を感じました。
白黒映画、しかもかなり昔の作品。
そんな理由から、「今の日常とはかけ離れているだろう」という先入観を持ち、私は無意識のうちに白黒映画を避けてきました。
けれど今回、「パリ」というキーワードをきっかけに『カサブランカ』に触れ、時代を超えて伝わる映画の美しさや、昔の映画ならではの魅力をあらためて知ることができました。
現代は、距離ができてもメッセージや電話、ビデオ通話で、ある程度はつながり続けることができます。便利な時代です。
それでも、同じ場所にいて、空気を感じ、同じ時間を過ごすという「直接、身をもって感じること」は、やはり何にも代えがたいものだと感じます。
その感覚が、映画の中で描かれるパリでの思い出の重みと、どこか私自身の日本への気持ちと重なり、胸を打たれました。
離れていても心の中に生き続ける場所や時間がある――そんなことを静かに教えてくれる映画でした。


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