ページが破り取られた雑誌。付録も同様に取られていた=福井県福井市の県立図書館

 福井県福井市の県立図書館で、所蔵の雑誌を破り取られる被害が後を絶たない。10年ほど前から目に付くようになり、一部雑誌は最新号をカウンターで保管するといった対策を取っているという。同館の担当者は「蔵書は県民の財産。マナーをしっかり守って利用してほしい」と呼びかけている。

 同館では約500種類の雑誌を取り扱っており、破り取られる被害は年間に数件程度確認されているという。6月には料理や家庭菜園など日々の暮らしに役立つ実用的な情報が載る雑誌の最新号で、夏野菜の育て方を紹介したページ2枚が破り取られ、付録も持ち去られたという。

 このほか破り取られる記事は全国の高校ランキング、ラジオ番組の放送スケジュールなどジャンルはさまざま。特に選挙関連の記事が被害に遭いやすいという。

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 対策として、防犯カメラを設置したり、館内に蔵書の丁寧な取り扱いを呼びかける張り紙を掲示したりしている。中でも被害に遭いやすい週刊誌など6種類の最新号はカウンターで保管。棚に並べる代わりに、「利用者の皆さまへ」「最新号を貸出・返却カウンターで保管しています」と張り紙をしている。これらの雑誌は貸出時と同様に、利用カードの提示を求めてから館内で読んでもらっている。バックナンバーも書庫で管理している。

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 同館の担当者は対策の効果を「被害をある程度抑えることにつながっている」と説明する。ただ、カウンターでの保管などで「利用者には不便をおかけしている」とし「図書館は皆さんに大事に使ってもらうという信頼関係で成り立つ。蔵書は大切に扱ってほしい」と話している。