日本人トラブル多発、欧州「切符買ったのに罰金」の罠とは? 路面電車やバス「ルール知らなかった」は通用しない
不正乗車で捕まった人の言い分を調査すると、1回分の運賃と罰金を比較した場合、検札で捕まって支払う罰金額のほうがトータルで見れば安いので、わざわざチケットを買うのが馬鹿馬鹿しくなった、という意見が多かったのだ。例えば、罰金額が普通運賃の30倍だったとして、検札に引っかかるのが50回に1回なら、まとめて罰金を払ったほうがいい、というわけだ。 ■「知らなかった」でも罰金は徴収 不正乗車が見つかった場合、悪意のあるものであろうとなかろうと罰金は等しく徴収される。言い訳が通用すれば、悪意のある人も適当な嘘で言い逃れできてしまうからだ。意図せず不正乗車になってしまったとしても、ルールを知らなかった……は通用しないのだ。
【写真を見る】プラハを走る路面電車。すべてのドアから乗降できるのは信用乗車方式のメリットだ 罰金はその場で支払うか、手持ちがなければ1〜2週間以内に銀行から振り込み、あるいは定期券売り場での支払いやネット決済もできる。最近では、検札係がタッチ決済の機械を持っていて、カード払いもできる都市も増えてきた。 後日支払いの場合、パスポートやIDを確認される。踏み倒しを逃がさないためで、外国人だから大丈夫などということはない。悪質な踏み倒しは、パスポートに犯罪履歴として記録され、次に入国した際に出入国管理で捕まることがある。EU圏内であれば各国で情報が共有されている。
実際にそれで逮捕された例もあり、逃げ得は決して許されない。SNS上では、「罰金など払う必要はない」というとんでもない投稿を見かけたが、日本人の品位を著しくおとしめる行為であり、絶対にやめてほしい。 覆面検札など、乗客をだます卑劣な行為だ、と非難する声も聞かれる。だが、正しいチケットを購入し、きちんと刻印していれば、検札を受けても問題はないはずだ。だます、卑劣と非難するのは、少々お門違いである。 観光客を狙い撃ちにして検札をしており不公平だ、という声もあった。これは国や都市によって事情が異なるし、筆者の目から見れば、狙い撃ちも何も全員チェックされているから、差別も区別もしようがないというのが本音だ。捕まった人から見れば、差別があったと疑いたくなる気持ちもわからなくはないが、これも結局は言い訳にすぎない。