台湾南部で戦没者の遺骨調査再開 約半世紀ぶり
太平洋戦争中、旧日本軍の多くの輸送船が撃沈された「バシー海峡」。この海域で戦死し、台湾南部に漂着したとされる戦没者の遺骨調査が、およそ半世紀ぶりに始まりました。
台湾南部・屏東県の海岸では、20日、日本から現地入りした調査員が、地元の協力者とともに、試掘調査を始めました。
台湾での公的な遺骨収容は、外交関係の壁などから途絶えていて、発掘調査が行われるのは51年ぶりです。
台湾とフィリピンの間に位置するバシー海峡では、太平洋戦争末期、輸送船が相次いで撃沈されました。10万人以上が命を落としたといわれ、多くの遺体が台湾南部の海岸に漂着したとされています。
今回の調査につながったきっかけは、台湾在住の日本人などによる民間調査でした。地道な聞き取りから「漂着した遺体を火葬して埋葬した」などの証言を得て場所を絞り込み、今回の調査にこぎつけました。
聞き取り調査をしてきた舘量子さん
「やっと掘り起こしの日が来たなという実感がわいている。本当にご遺骨が出てきたら日本にお連れしたいし、みなさんにバシー海峡での出来事を知ってほしい」
今回の調査は今月末まで行われ、遺骨などが見つかった場合は、範囲を拡大して本格的な発掘調査を行うということです。