日活ロマンポルノ俳優Mが“右翼の大物”邸宅に小型機で特攻 ロッキード事件のさなかに起きた“衝撃事件”から50年
その後の児玉と前野
ロッキード事件はその後、全日空、商社の丸紅、政界へと捜査が広がり、田中角栄元首相を始め、複数の逮捕者を出した。だが、全容解明には至らなかった。児玉は国会に姿を見せないまま、1976年3月に脱税と外国為替管理法違反で在宅起訴された。 ところが裁判は長期化し、1984年に児玉が死亡したため、判決は出ないまま公訴棄却となった。 前野の名は、壮絶な最期も手伝い、後年の日本映画マニアの間でカルト俳優として語り継がれていった。フィクサーの家に小型機で突入した俳優の出演作は現在、動画配信サービスで容易に観ることができる。 ■ミゾロギ・ダイスケ 昭和文化研究家、ライター、編集者。スタジオ・ソラリス代表。大学の文学部を卒業。スポーツ雑誌、航空会社機内誌の編集者を経て独立。『週刊大衆』をはじめ、各媒体で執筆活動を続ける。犯罪、芸能全般、スポーツ全般、日本映画、スキー、プロレスなどを守備範囲とするが、特に昭和文化研究はライフワークだ。著書に『未解決事件の戦後史』(双葉社)。
ミゾロギ・ダイスケ