一関市花泉町出身で藩制時代の医師千葉理安(りあん)を題材とした小説「こんなはずでは、千葉理安」が、岩手日報文学賞の大賞に輝いた埼玉県草加市の公務員永山涼太(本名・中山良太)さん(38)は17日、一関市の花泉図書館に自身の著書4冊を寄贈した。
永山さんが同館を訪れ▽重忠忌 ある父子の一日(2010年、中山良太著)▽八幡宮のかまいたち 江戸南町奉行・あやかし同心犯科帳(18年)▽宵闇の酒呑童子 江戸南町奉行・あやかし同心犯科帳(19年)▽えんぎ屋おりょうの裏稼業(22年)―を八重樫裕之館長に手渡した。
昨年10月に同町を訪れ千葉について取材した永山さんは「西国で学んだ理安はこの花泉に戻り人々を教えた。地域に寄り添いたいと思っても実際に行動して成果を残すことは難しい。私自身、公務員として多くを学んだ。私の作品が花泉のために役立てられればうれしい」と述べた。
同館は寄贈された4冊と千葉理安の関連図書、同文学賞受賞作を掲載した「北の文学」特別号などをそろえたミニ展示を21日から行う。