「存続させても、船井の看板傷つく」創業者の長男、初めて語った破産
かつて「テレビデオ」で一世を風靡(ふうび)した船井電機(大阪)の破産から24日で1年。創業者の長男で、かつて筆頭株主だった医師の船井哲雄氏(73)が初めてメディアの取材に応じ、突然の破産に至る過程を語った。
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《創業者の哲良氏は2017年、90歳で他界した》
会社の柱だったおやじが亡くなり、私は正直、3年くらいでつぶれるかもしれないと思っていました。もちろんそうなってほしくはない。船井の冠が付いているし、おやじが生んで育てた会社だから思い入れがありますから。
だけど、船井電機はおやじが引っ張ってきた会社。よく言えば統制が取れている。悪く言えばワンマン。支柱がなくなれば揺らぎますよね。
《21年に船井電機は出版社「秀和システム」に買収された》
このままでは船井電機はもたない。役員からそう聞いていて、船井電機の買収を検討してくれた何社かの幹部に会いました。その一人がインターネット提供会社「NTTぷらら」社長だった板東浩二氏(71)でした。
経歴や人柄を見て、この方は信頼できるかなと感じました。板東氏が「実働隊」と紹介したのが、秀和システム社長の上田智一氏(52)でした。
私としたら最初、上場は維持してくれるのかと思っていました。できることならそうしてほしい。でも、非上場にしないと会社がもたないのなら仕方ないなと。
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《秀和は、買収した船井電機の非上場化に向けて、他の株主から918円で株を買い付ける中、哲雄氏は403円で売った》
秀和側から言われたからです。私は額を提示していません。その安値で会社が救われるならそうしようと思って。株も含めて遺産を受け継いだが、もともと私のものではない。
《上田氏は24年9月に船井電機をファンドに売却。会社は翌月に破産した》
これ以上、存続させても船井の看板が傷つくばかり。私は経営にタッチしているわけではないですが、早く会社をたたんだほうが良いと思っていました。
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