ウクライナ「ロシア最大の製油所を攻撃」 国境から2500キロ 施設で火災、損傷か

ロシア・オムスクの石油精製所で発生した火災(2026年7月6日、ソーシャルメディアの動画より/ロイター)

ウクライナ軍参謀本部は6日、同国国境から約2500キロ離れたロシア中西部オムスク州のオムスク製油所を攻撃し、施設を損傷させたとSNSで発表した。同参謀本部は「オムスク製油所はロシア最大の製油所で、年間製油量は2100万トンだ」と説明。オムスク製油所がガソリンなど多種の石油製品を生産していたほか、露軍にも燃料を供給していたと指摘した。

ロシアの戦費調達への打撃を狙う

同参謀本部は、今回の攻撃で露国内に11カ所ある最大級のガソリン精製施設全てを損傷させたと表明。オムスク製油所で起きた火災だとする写真も投稿した。

オムスク州のホツェンコ知事は6日、SNSで「敵のドローン(無人機)がオムスク製油所を攻撃した。大部分は露軍防空部隊が撃墜した」と製油所が攻撃を受けたことを認めた。「死傷者はいない。現場で消防隊が活動している」としつつ、施設が損傷したかどうかには言及しなかった。

ウクライナ軍はここ数カ月間、露国内の製油所などへの攻撃を強化。同参謀本部は4日、「今年、ロシアの製油能力の約43%を喪失させた」としたほか、過去1カ月間でも露製油所8カ所を攻撃したと発表した。

ウクライナ軍の狙いは、露軍の燃料供給を困難にする▽ロシアの戦費調達を支えるエネルギー産業に打撃を与える▽露国民の厭戦(えんせん)気分を高め、プーチン政権に停戦を促す-ことだとされる。実際、露国内ではここ最近、ガソリン不足が深刻化。各地で購入制限が導入された上、価格も上昇し、国民には不満が強まっている。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、同日未明にかけた首都キーウへの露軍の攻撃による死者が22人、負傷者が約90人に上ったとSNSで発表。犠牲者らに哀悼の意を示した。(小野田雄一)

ウクライナの長距離攻撃をロシアと欧州はどう見たか

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