満州人脈と戦後日本の黒い系譜②――電通・黒龍会・731部隊、すべてはつながっていた
戦後80年経った今も、満州で生まれた人脈は日本社会の深部に息づいている。
政財界・軍・メディア・研究機関――点と点を結ぶと、驚くべき構造が浮かび上がってくる。
黒田藩と玄洋社――満州人脈の「源流」
今回の出発点は、福岡藩の黒田家だ。
黒田家は島津の分家筋とされ、母方には津軽・大久保家の血が流れるとされる。
この家系から派生した人物たちが、やがて玄洋社や黒龍会といった国家主義的結社へと繋がっていくという説がある。
特に注目されるのが杉山茂丸の存在だ。
玄洋社の重要人物として知られる彼は、堀川辰郎らとともに当時の「陰の外交」を担ったとされ、その孫の世代には牧野伸顕のような人物が登場する。
牧野伸顕といえば、ロスチャイルド系資金との接触が指摘されることもある。
さらに、鍋島信子の親友「アリス」は、リラ・キャボット・ペリーの娘とされており、奴隷貿易や東インド会社に関与したキャボット家との接点が語られている。
この系譜が後の満州人脈と重なっていく点は、研究者の間でも議論が続いている。
黒龍会と満州――里見甫と麻薬利権
黒龍会(英語名:Black Dragon Society)は頭山満が創設した国家主義結社で、杉山茂丸や堀川辰郎、そして**里見甫(さとみはじめ)**らが関わったとされる。
里見甫は、満州でアヘン・麻薬利権を握った人物として知られ、「アヘン王」とも呼ばれた。
彼が深く関与したとされるのが、戦後の電通だ。
電通はもともと満州国通信社として出発したとされ、満鉄(南満州鉄道)出身の人材が多数採用されたという。
児玉誉士夫が「影の電通支配者」と呼ばれることもあり、その構造は戦後の日本メディアへと引き継がれたという見方がある。
なお、電通の旧本社ビル(銀座7丁目)には五芒星を思わせるシンボルが刻まれており、建物意匠に隠された意図を読み取ろうとする議論も存在する。
この記事は、YouTubeライブ「満州編2」の内容をもとに再構成したものです。
話の流れや細かいニュアンスは、ぜひアーカイブ動画でご確認ください。
https://www.youtube.com/live/hh7xtXZeyuk?si=9EpDWf7BsxmVAR72
甘粕正彦――満州に君臨した「闇の実力者」
満州人脈を語るうえで避けて通れない人物が甘粕正彦だ。
陸軍憲兵隊時代、関東大震災のさなかにアナキスト・大杉栄を殺害した「甘粕事件」で知られる彼は、短期の服役後に満州へ渡り、関東軍の特務工作に従事。
その後、満州映画協会(満映)の理事長に就任し、満州のメディアと文化を掌握したとされる。
映画「ラスト エンペラー」にも登場するこの人物は、敗戦直後に現地で服毒自殺した。
甘粕の長男は戦後、三菱電機の副社長まで昇り詰めたとされており、満州人脈が大手財閥企業へと受け継がれた一例として語られることがある。
理化学研究所と朝霞駐屯地――現代に続く「研究と実験」
話は現代の施設へと及ぶ。
埼玉県和光市に本部を置く**理化学研究所(理研)**は、日本を代表する国立研究機関だ。
元素番号113番「ニホニウム」の発見でも知られる。しかし、その歴史には別の側面も存在する。
1937年にサイクロトロン(粒子加速器)を完成させており、当時としては世界最先端の核研究が行われていた
設立に際し渋沢栄一が関与したとされる
総裁には長年にわたり伏見宮(皇族)が就いていた
戦後GHQによって解体された経緯がある
さらに、理研の隣接地には朝霞駐屯地が位置しており、かつてその周辺には米軍グランドハイツも存在していた。
「研究所で開発し、駐屯地で実験できる環境が戦前から整っていたのではないか」――こうした見方も、一部では語られている。
2007年には自衛隊初のNBC(核・生物・化学)兵器専門部隊が創設されており、この流れと無関係ではないとする声もある。
731部隊と緑十字――医療・製薬への連続性
石井四郎が率いた731部隊(関東軍防疫給水部)は、中国・千葉県印旛郡出身の石井が創設し、捕虜を対象とした人体実験を行ったとされる。
戦後、部隊の関係者が医学界・製薬業界へ転身したという指摘は以前からあり、その象徴として語られるのが**ミドリ十字(旧緑十字)**だ。
1996年のエイズ薬害事件では旧緑十字の歴代社長が実刑判決を受けており、「731部隊の体質が戦後の製薬行政に引き継がれたのではないか」という議論は今も続いている。
政財界の「血脈」――閉じた円環
今回の配信では、戦後の政治家系譜についても言及があった。
安倍晋三・麻生太郎・竹下登ら歴代政治家の家系が複雑に絡み合い、特定の「五龍会」(黒龍会・黄龍会・緑龍会など)を通じて繋がっているという説がある。
「日本の中枢は血縁と人脈によって閉じた円環を形成しており、外部からの参入は実質的に制限されている」という見方は、保守・リベラルを問わず一定の支持を集めている。
考察まとめ――「断絶」ではなく「継続」として読む
今回取り上げた情報は、陰謀論として一蹴できる内容ばかりではない。
満州国通信社→電通、731部隊→緑十字→薬害事件、理化学研究所→NBC部隊……
それぞれの「点」は個別に見れば偶然の連続に見えるが、歴史的文脈に置くと「戦前から戦後へと人脈・組織・思想が断絶なく継承された」という仮説が浮かび上がる。
日本の戦後史は「占領による断絶」として語られることが多い。
しかし、実際には制度の表層だけが変わり、その下で動く人脈は維持されたとする見方も、歴史学の領域では真剣に議論されている。
「誰が何のためにその組織を作り、誰がそれを引き継いだのか」――
この問いを持ち続けることが、現代日本を構造的に理解する第一歩になるのかもしれない。
※本記事はYouTubeライブ配信の内容を元に構成したものです。登場する人物・組織・団体の関係性については諸説あり、確定的な事実として断言するものではありません。
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