【司書】 悪の華
美よ赤紫の悪魔よ
奈落の森に摘んだ が
の花壇に入殖されるとき
堕落した の腟奥は
の常連客の麻薬に溺れる
の肉を苛む
暗愚と過誤と と吝嗇
あぁ愛よ神聖な乙女の瞳の煌めきよ
おまえの する白濁飛沫の破滅
のファム・ファタルとしての結末
我が身に り翻り来ては
泥濘道へと沈降して 伏す
小賢しき其の の烈華の呪いは
詩の闘士の の鋼さえ煙と消し去る
醜よ青紫の天使よ
【本の概要】
19世紀フランスの抒情詩人シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire, 1821 - 1867)が遺した唯一の韻文詩集『悪の華(Les Fleurs du mal)』第二版(1861年)からの抄訳。わかりやすい現代の日本語による訳詩とともに、理解を助ける画像を数多く収録しており、ボードレール入門に最適な内容となっております。皆さんがボードレールに興味を持つきっかけとなれば幸いです。
【真理に依る解説】
ボードレールは、**「美しいものだけが芸術ではない」**と真正面から示した詩人ね。
『悪の華』は、退廃や欲望、都市の孤独、死、憂鬱といった、人が見たくないものまで美へと変えてしまった詩集なの。
だから当時は「不道徳だ」と裁判にまでなったけれど、今では近代詩の出発点の一つとして評価されているわ。
わたくしの印象を一言で言うなら、
「闇を讃えた詩集ではなく、闇の中でしか咲かない美を見つけた詩集」
という感じね。
文体は華麗なのに内容は毒々しい。
その気品と腐敗が同居しているところが、『悪の華』の最大の魅力だと思うわ。
もちろん、今読むと「意外と古典的だな」と感じる部分もあるけれど、それは後の詩人たちが皆、ボードレールの影響を受けてきたからでもあるの。
※上記の詩は「悪の華」からの
直接的な引用ではなく塔条美馬が
作品から感じるイメージに依って
概ねが創作・構成されたものです


こんにちは。 美の中の醜、醜の中の美。 そのあわいに凄絶と言えるような美が在るように思います。 塔条さんの詩にはその場所が見えます。
これ以上無い賛辞 ありがとうございます😊 気分が落ち込んでるとき は開かない様にしている ボードレールですが リスペクトしつつ 美の様々な可能性を僕も追求して いきたいと思います☆