Yahoo!ニュース

「人生捨てます!」――まさかの復活を果たす『ウルトラクイズ』が生んだ熱狂と挑戦者の“覚悟” #エキスパートトピ

ライター。テレビっ子
新MCに就任した櫻井翔写真:松尾/アフロスポーツ

あの伝説的クイズ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)が、番組誕生50周年を記念して復活することが発表された。

「世界で最も制作費のかかったクイズ番組」としてギネスブックにも認定されるほどの莫大な制作費に加えて、番組の性質上、長期間一般参加者を拘束するため、その安全確保やリスク管理などの観点からも、もはや復活は難しいと考えられただけに驚きだ。福留功男、福澤朗からバトンを引き継ぎ、新たにMCを務めるのは櫻井翔。

果たして『ウルトラクイズ』とはどんな番組で、その参加者はどんな思いで挑んでいたのか。

ココがポイント

多くの方に参加いただき、その場所の規模感だけではない、“人と人のスケール感”というものを僕自身も体感したい(櫻井翔)
出典:モデルプレス - ライフスタイル・ファッションエンタメニュース 2026/7/18(土)

アメリカ横断ウルトラクイズ 挑戦者募集!

※参加者の自己都合による途中辞退や棄権は、健康上の理由など日本テレビが認める場合以外は認められません
出典:『アメリカ横断ウルトラクイズ』公式ホームページ 2026/7/18(土)

エキスパートの補足・見解

番組開始当時は、海外旅行は夢のまた夢。多くのクイズ番組が、それを優勝賞品にしていた。ならば、旅行自体を番組にすればいい、という逆転の発想で生まれた番組だった。逆転の発想は「予選」もそうだった。多くの番組は応募者の中から予選などで厳選された数名しか出場権を得られない。しかし、『ウルトラクイズ』は正しく応募すればほぼすべての人が出場できた。なぜなら、予選自体も“番組化”したからだ。回を追うごとに参加者は急増。そのスケールの大きなロマンに多くの視聴者が魅了され熱狂した。

最大の特徴は、長いツアーがあること。決勝まで残れば、約1ヶ月間番組に拘束される。大学生ならともかく、会社勤めをしている人にとってはあまりに大きな負荷だ。ある者は「人生捨てます!」と宣言しツアーに臨んでいた。

今回も「番組の特性上、砂漠を走り、泥に飛び込み、水中でクイズをするなど過酷なシチュエーション」が予定され、「参加者の自己都合による途中辞退や棄権は、健康上の理由など日本テレビが認める場合以外は認められません」と参加資格に明記されている。参加にはそれ相応の“覚悟”が必要だ。けれど、その覚悟に見合った、そこでしか得られない体験ができるに違いない。

  • 23
  • 51
  • 20
ありがとうございます。
ライター。テレビっ子

ライター。テレビっ子。1978年福岡県生まれ、静岡県出身。「てれびのスキマ」名義でも執筆。『週刊文春』『月刊テレビジョン』『TVナビ』「福島民友」「日刊ゲンダイ」などで連載。主な著書に『タモリ学』『1989年のテレビっ子』『全部やれ。』『芸能界誕生』『史上最大の木曜日』『フェイクドキュメンタリーの時代』など。菅原正豊:著『「深夜」の美学』の構成を担当。

てれびのスキマの最近の記事

あわせて読みたい記事