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アルゴリズムによっても強化される認知のゆがみ

認知のゆがみは、なにも加害者の頭の中から自然発生的に生まれ出てくるものではない。

「認知のゆがみは、私たちが生活している社会からの価値観によって刷り込まれ、強化されていくものです。

加害者は自分の価値観を支持してくれるような二次加害的なニュースにアクセスし、無意識のうちに認知のゆがみを強化する傾向があります。さらに最近はAIのアルゴリズムが、似たようなニュースを優先的に提示することで、認知のゆがみはさらに強化される、いわゆる『フィルターバブル』に陥ってしまうのです。これを心理学の世界では『暗黙理論』と呼んでいます」

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痴漢をはじめとした性犯罪や精神依存症について精神保健福祉士の視点から斉藤氏は多くの著書を書いている

さらに近年は推し活ブームも相まって、アイドルや芸能人が偶像化、アイコン化された結果、「ひとりの血の通った人間」としての部分が軽視される傾向もある。

報道によれば加害者の男性は「ファン心理で触った」と供述しているが、アーティストは人間なのだから叩けば痛みを覚えるし、切れば血が出る。プライベートゾーンに同意なく触れられたら、恐怖を覚えるのは当然だ。他者を「ひとつの生命体」として捉える意識の希薄さの延長線上に、芸能人への誹謗中傷もあるのだろう。

子どもたちが学校で教わる「生命(いのち)の安全教育」は、大人たちこそ学び直しが必須なのだ。

(取材・文/アケミン)

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